掲載日:2015年12月18日 週刊メンテナンス講座
記事提供/モトメンテナンス編集部(Facebookページ)
※この記事はモトメンテナンス104号に掲載された内容を再編集したものです
取材協力/デイトナ 文/丸山 淳大 写真/モトメンテナンス編集部
【左】ペイント前に欠かせないのが念入りな脱脂洗浄作業。ブラスト時のメディアと油を残さぬため、中性洗剤で水洗いを行い、良く乾燥させた後、ベアリング部などをマスキングします。
【右】夏の日差しに当てて自然乾燥させたので、ペイント前の余熱もばっちり!! でも自作塗装ブースにホイールは少し大きいみたいです…。番線を引っ掛けて吊るした状態でペイントします。
【左】塗りにくいハブとスポークを先にペイントしてから、リムを一気にペイントします。数箇所ハジキがあったので、乾く前に一度ペーパーを当てて再度スプレーを吹きました。
【右】ドラムパネルなどの小物はカーベックCVジュニアに納まったため、余熱を行い、ペイント、自然乾燥後に焼付け乾燥を行いました。オーブンで熱を加えることで、塗膜が締まります。
ホイールは夏場の車内乾燥窯使いました。これで発色も随分落ち着いたようです。でも、一日、二日は軽く匂いが残りますんで、ファミリーカーは辞めておいたほうが良いかも…。
数日間ホイールを車内に放置した後、いよいよタイヤを組付けました。リアホイールにはバンプがありましたので、当初の予定通りチューブレスホイールを組むことにします。
リアスプロケットはZ400JのPCDに合う525サイズ(Z400Jは530でW650は525)を採用するZX-10R純正を使用。レーサーレプリカなので丁数もたくさんあるし、ちゃんとスチール製ですよ!! 丁数は39でノーマルより2丁増。
ベアリングコンディションは良好だったので、ブラスト前に外したものを再使用します。ガソリンにどぶ付けして、新車当時のグリスを洗い流した後、新しいグリスを詰め込みます。
リアホイールにタイヤを組む前にチューブレスバルブを装着します。組付け径が違うので、金属製のバルブを使用する方が良いかもしれません。と言いつつなぜかゴム製を準備。
金属製なら専用工具もいりません。が、今回は工具も無いのにゴム製バルブを組付け。バルブにナットを通し、そのナットに内張り外しを掛けて、テコの原理で何とか乗り切りました。
手組みタイヤ装着ですが、細心の注意を払い、傷は少しで済みました。苦労したのは、容量の小さなコンプレッサーでビードを上げること。リムにシリコンスプレーを吹いて何とか成功!!
自分がホイールを持って体重計に乗り、重量を計測したところ、スポークフロント9.7kg。リア17kg。キャストフロント12.2kg。リア18.3kg。いずれもタイヤ付きで、フロントは2.5kg、リア1.3kgのバネ下重量増でした。
タイヤ装着後は、せっけん水をリム全周とバルブ付け根周辺に吹いて、エア漏れをチェックします。一切漏れは無く、チューブレス化に成功!! フロントは念のためチューブを併用しました。
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