ユーザー車検

【CHAPTER 3-3】緊張の検査本番。一発合格を目指せ

掲載日:2010年01月28日 ユーザー車検    

CHAPTER 3:いよいよユーザー車検にチャレンジ
緊張の検査本番。一発合格を目指せ

メンテナンスの仕上がりを確認する車検には、検査官の目視による外観検査と、検査ラインに設置されたマルチテスターを用いた機械検査がある。外観検査の最重要項目は、車検証に表記されたデータと持ち込まれた車両の車台番号(フレームナンバー)を照らし合わせる同一性の確認だ。続いてウインカーやテール/ブレーキランプなどの灯火類、シートベルトまたはグラブバー、チェーンガードなど安全装備の点検。そして各部ボルトの緩みを点検用ハンマーで叩くチェックするハンマリング検査を行う。

この検査をクリアすると、次は機械による検査ラインだ。このラインは検査場によってバイク専用ライン、自動車との混合ラインが分かれるが、検査項目はスピードメーター、ブレーキ、ヘッドライト検査の3項目。それぞれは左の解説通りで、落ち着いて機械の指示に従おう。もし不合格でも、検査当日なら再検査が可能なので、焦りは禁物だ。

昔に比べれば、ユーザー車検に対する検査官の目は随分優しくなったが、フレームナンバーの打刻は当然ながら厳しくチェックされる。モディファイに関してはかなり寛容になっているが、LED燈火系の色具合やアフターマーケットのマフラー装着車に対する音量チェックなど、安全性と社会性に関する検査が行われることもある。

まずはフレームナンバーをチェック。その後はウインカーやブレーキランプの確認がリズミカルに続く。前後アクスルシャフトの緩みはハンマーでチェック。

まずはフレームナンバーをチェック。その後はウインカーやブレーキランプの確認がリズミカルに続く。前後アクスルシャフトの緩みはハンマーでチェック。

検査ラインに入る手前で、ヘッドライトの数(一灯式か二灯式)、スピード検出が前輪か後輪かを選択。よく分からなければ、遠慮せず検査員に聞こう。

検査ラインに入る手前で、ヘッドライトの数(一灯式か二灯式)、スピード検出が前輪か後輪かを選択。よく分からなければ、遠慮せず検査員に聞こう。

テスト用ローラー横のスイッチを踏むと検査が開始し、メーターが40km/hを示したらスイッチを放す。ローラーの回転でハンドルを取られないよう注意。

テスト用ローラー横のスイッチを踏むと検査が開始し、メーターが40km/hを示したらスイッチを放す。ローラーの回転でハンドルを取られないよう注意。

前後ブレーキ検査では小細工は不要。ただ思い切りブレーキを掛けておけば良い。ローラーが回転してバイクが持ち上げられても、ビビって緩めてはいけない。

前後ブレーキ検査では小細工は不要。ただ思い切りブレーキを掛けておけば良い。ローラーが回転してバイクが持ち上げられても、ビビって緩めてはいけない。

車検場でバイクとテスターを10mも離すのは大変なので、近接テストとなる。光軸とともに光量も測定する。色の着いたバルブの合否は検査官の判断による。

車検場でバイクとテスターを10mも離すのは大変なので、近接テストとなる。光軸とともに光量も測定する。色の着いたバルブの合否は検査官の判断による。

ライト検査はハイビームで行う。二灯式の場合は片側のライトにカバーを被せて、交互に検査する。アイドリングの振動で光軸がブレる機種は要注意。

ライト検査はハイビームで行う。二灯式の場合は片側のライトにカバーを被せて、交互に検査する。アイドリングの振動で光軸がブレる機種は要注意。

テスターの判定結果が良ければこのサインが出る。×と判定されたら、検査官にどちらにずれているかを聞くと、再検査に向けた調整の大ヒントとなる。

テスターの判定結果が良ければこのサインが出る。×と判定されたら、検査官にどちらにずれているかを聞くと、再検査に向けた調整の大ヒントとなる。

検査ラインのテスターによるチェックが終わったら、それらの結果を合わせた総合判定が行われる。この判定は、車検場によって写真のように機械で記録する場合もあるし、検査官が行う場合もある。ライン検査で不合格の項目があると、総合判定で該当項目のみ再検査の指示が出るので、一度ラインを退出し、調整後にもう一度ラインに入る。その際は、すでに合格している検査項目はパスして良い。最終的に総合判定で合格したら、晴れて新しい車検証と検査ステッカーが発行される。

検査ラインのテスターによるチェックが終わったら、それらの結果を合わせた総合判定が行われる。この判定は、車検場によって写真のように機械で記録する場合もあるし、検査官が行う場合もある。ライン検査で不合格の項目があると、総合判定で該当項目のみ再検査の指示が出るので、一度ラインを退出し、調整後にもう一度ラインに入る。その際は、すでに合格している検査項目はパスして良い。最終的に総合判定で合格したら、晴れて新しい車検証と検査ステッカーが発行される。

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