
掲載日:2009年09月09日 ユーザー車検
カスタムを行う際に手に付けやすいブレーキ周りだが、いざ車検を受けるとなるとユーザーが最も不安に感じる部分ではないだろうか。しかし、車検の目的は車体の構造や装置を定期的にチェックすることであって、機能面で必要な性能を維持していればパーツ交換の是非は問われないのである。ただし、誤解してはならないのは、車検で確認するのはあくまで検査瞬間の状態であり、検査に合格したからといってその後2年間の安全を保証する制度ではないということだ。
従って、自らの意思でノーマル部品をカスタムパーツに変更したような場合、その責任はユーザー本人が負うことになることを理解しておこう。実際の点検の内容はパッドの摩耗具合やブレーキホース損傷の有無、各部からのフルード漏れの有無など、通常のブレーキメンテナンス範囲の作業を行っておけばよい。
ブレーキキャリパーのキャリパーボルトがしっかり締め付けられていることと同時に、ピストンシールやボディの接合面(対向ピストンの場合)など、普段はあまり気にしない部分を点検しておこう。
ブレーキパッドの残量確認は、ブレーキ周りのメンテナンスの基本。パッドが減って新品に交換する場合、飛び出したキャリパーピストンを押し戻す前に洗浄しておけば、ピストンシールを傷める可能性も少なくなる。
リザーブタンク内のフルード量を見るときは、パッドの摩耗具合と合わせて確認する。パッドが減って液面が下がった状態で補充すると。キャリパーピストンを押し戻したときに溢れてしまうので注意する。
走行中にブレーキレバーを握ると振動を感じる場合、ブレーキローターの歪みが原因となっていることがある。特にローターが焼けるほどハードに走る人はご用心。目視だけではなくゲージで確認するのが本来の作業。
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