ユーザー車検

【CHAPTER 1-2】動力伝達装置点検編

掲載日:2009年07月08日 ユーザー車検    

CHAPTER 1:車検前の事前点検
動力伝達装置点検編

動力伝達装置に含まれるのは、1.クラッチ、2.トランスミッション、3.プロペラシャフト及びドライブシャフト、4.チェーン及びスプロケットの4項目。このうちトランスミッションについては、オイルの漏れと量が点検項目となるが、ほとんどのエンジンがミッションと一体式だし、駆動方式もチェーンタイプが大多数だから、実質的にはクラッチとチェーンを点検すれば良いことになる。

クラッチ点検は、レバーの遊びと操作フィーリングの2点で行う。このときワイヤー式のクラッチならばワイヤーへの給油を行い、油圧クラッチならフルードの量も確認しておく。もちろんそれ以前に、クラッチの機能がまともであることはいうまでもない。チェーンについては、遊びや給油と共に、スプロケットの摩耗や取り付け状態のチェックも必要だ。

握って重いクラッチは即改善
シフトパターンの表示は必須

走れば必ず利用するクラッチだから、切れの善し悪しやジャダーの有無は、毎回の走行ごとにチェックできるはず。点検して不調が見つかれば、車検時まで温存せずさっさと直すのがサンメカというもの。クラッチワイヤーに給油しても渋さが直らないときは、ワイヤーの劣化と同時に取り回しの悪さで曲がりがきつくなっていることも考えられるので、サービスマニュアルで確認したり、スムーズにレイアウトできるように取り回しを変更してみよう。シフトパターンは必要とされるので、印刷が薄れているものは書き直しておく。

チェーンとスプロケットはセットで点検
カスタム車はチェーンガードの装着を!

チェーンの洗浄と給油は当然のメンテナンスだが、これとともに確認したいのは前後のスプロケットだ。チェーンの遊びが大きくなると、比例してスプロケの山の肉も痩せて尖ってくる。また、ホイールとスプロケットの間にあるゴムパターンも走行距離によって摩耗するので、ギアチェンジ時に妙なショックが出ると感じた場合は疑ってみよう。なお、カスタム車両はチェーンガードを必ず装着すること。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索