掲載日:2008年09月26日 部位別メンテナンス › 駆動系
スムーズなステアリングは
ステムベアリングで決まる
ステムベアリングにダメージを受けたままで走っているライダーと時折出会うことがある。本人は慣れてしまい、ダメージに気づいていないのだが、そんなマシンは直進安定性が悪く、ハンドルが取られ、車線変更でわだちを乗り越えるときなどは恐怖感を感じてしまう。友人からそんなマシンを借りて走り始め、同じような感想を持ったことのある人は多いのではないか。そういった状態のマシンは即刻ステムベアリングの交換を行って欲しい。ここではテーパーローラータイプを例に出して解説するが、旧式のコーンタイプでも作業内容は同様。ただし、スチールボールを並べるときはグリスを大量に塗布し、グリスボールを保持するのが作業手順となっている。また、ステムシャフトにベアリングを打ち込む際には、インナーレースの径にあった鉄パイプを用意し、ローラーの保持器にダメージを与えないように平均的に叩き込む、もしくは圧入するのが手順だ。
作業時の注意事項
![]() 脱着可能なジョイントチェーンなら取り外して洗浄するが、エンドレスの場合はこのようにダンボールでエプロンをして洗浄作業に取り掛かればいい。 | ![]() 固着したチェーングリスがスプロケットにせり上がっている。このグリスは逆にゴミや砂利を引き寄せる原因になるため、メンテナンスはマメに行いたい。 | ![]() 市販のチェーン洗浄用スプレーを塗布し、固まったグリスを洗い流す。作業前にしばらく近所を走り回り、チェーンとスプロケットを暖めると効率良く作業ができる。 |
![]() スプレーを全体に吹き付けて数分間待ち、グリスが溶け始めたらブラッシングを行う。そして再び洗浄スプレーを吹き付けて…この繰り返しで作業を行う。 | ![]() 洗浄すれば作業終了ではない。チェーンの潤滑や錆び防止のために、好みのチェーングリスを適量塗布する。できれば飛散につよいタイプのグリスがオススメだ。 | ![]() チェーンオイルを塗布したら、不要なグリスをウエスで拭い取る。この作業中には絶対にエンジンを始動しないこと。間違えると指に大怪我を負うことになる。 |
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