カワサキ・ニンジャ250のブレーキパッド交換

掲載日:2017年05月28日 メンテナンス    

取材協力/DAYTONA  写真・文/モトメンテナンス編集部

作業難易度★★☆☆☆

パッド交換時は
必ずクリーンナップ!!

単純にブレーキパッドを交換するならば、作業は簡単である。しかしパッド交換が必要なレベルまでブレーキを酷使していると、キャリパーピストンはブレーキダストにまみれているはずだ。また、パッドが減っているということは、その分、キャリパーピストンが露出していたため、錆が発生している可能性もある。このようなピストン表面の汚れや荒れがブレーキの効きやひきずりに影響があるのでパッド交換時に必ず綺麗にしておきたい。

カワサキ・ニンジャ250のブレーキパッド交換
カワサキ・ニンジャ250のブレーキパッド交換

パッド交換時はブレーキ用の専用工具があると便利である。今回は効きとライフを両立したデイトナのゴールデンパッドを使用した。各機種豊富なラインナップがある。

ブレーキパッドの交換手順

カワサキ・ニンジャ250のブレーキパッド交換

キャリパーを外す前にパッドピンを緩めておく。この時点では抜き取る必要は無いので、あくまで緩めるだけだ。しっかりしたヘックスレンチを利用し、ナメないように注意しよう。

カワサキ・ニンジャ250のブレーキパッド交換

パッド交換時に邪魔になるブレーキホースガイドも外しておいた。作業の邪魔になるものや部品をあらかじめ外しておくと、その手間以上に作業が捗るというのは良くある話である。

カワサキ・ニンジャ250のブレーキパッド交換

キャリパーマウントボルトを緩めてキャリパーを取り外す。ローターの段付き摩耗でパッドが引っかかる場合、キャリパーをひねって少しピストンを戻すようにして外すと良い。

カワサキ・ニンジャ250のブレーキパッド交換

あらかじめ緩めておいたパッドピンを抜き取る。パッドを下側からピン側に押し付けるようにした状態で抜き取るとスムーズに外れるはずだ。ピンは錆と摩耗防止のグリスが塗られていた。

カワサキ・ニンジャ250のブレーキパッド交換

パッドピンが抜けたらブレーキパッドははまっているだけなので、手で簡単に外すことができる。ピストンと反対側のパッドはサポートのピンに位置決めされている。

カワサキ・ニンジャ250のブレーキパッド交換

サポート一体のスライドピンを抜き取る。スライドピンがグリス切れするとブレーキの効きが悪化する原因となる。ゴムのダストカバーが切れると雨水が浸入して錆び、作動不良が発生する。

カワサキ・ニンジャ250のブレーキパッド交換

キャリパーピストンツールを使ってピストンを回転させ、ピストン裏側まで表面のゴミや錆を落とす。表面にシリコングリスやラバーシール組み付け剤を塗布してからピストンを押し戻そう。

カワサキ・ニンジャ250のブレーキパッド交換

指でピストンが戻らなければ専用工具を使うと良い。キャリパーサポートのスライドピン部分は長期間潤滑のためにグリスアップしておく。塗りすぎてはみ出さないよう注意しよう。

カワサキ・ニンジャ250のブレーキパッド交換

新品パッドは面取りして、バックプレートに鳴き止めを薄く塗布しておくと良い。慎重に作業を進め、新品パッドを組み付けたら必ずレバータッチの復元を行っておく。

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