掲載日:2017年06月15日 メンテナンス
写真・文/モトメンテナンス編集部
エンジンがフルカバードされているスクーターのプラグ交換は大変だと思われがちだ。しかし、アドレスV125SSの場合、プラグを交換のためのサービスホールが設けられており、それほど苦労は無かった。サービスホールとは、バイクの車体設計時にあらかじめ設けられた部品交換のために必要な空間で、スクーターはこれがある機種が多い。交換前にサービスホールの有無を良く観察してから作業に入ろう。
アドレスV125SSは横型エンジンなので、プラグはシートの前側に位置している。車体を観察すると、いかにもそれらしいカバーが付いている。ビス2本とプッシュリベットを外す。
プッシュリベットは細い棒で中心を押し込めばロックが外れて抜き取ることができる。カバー横には切り欠きがあったので、幅がピッタリなマイナスドライバーを差し込んでみた。
そのままマイナスドライバーを起こすとかんたんにカバーが外れた。中を覗いてみるとヘッドカバーが見える。プラグの存在も確認できたが、とても工具は入りそうにない。
外したカバー横に小窓を発見!!内側から樹脂製の蓋を押してみると外すことができた。丁度プラグコードの真上である。これがプラグ交換用に設けられたサーボスホールのようだ。
サービスホールを覗きつつ、ヘッドカバーの方から手を入れてプラグキャップを外す。コードを引っ張るとすっぽ抜けてしまうので、必ずキャップを持って引き抜こう。
キャップが外れたらサービスホールからプラグの存在があらわになった。プラグホールに砂利などが溜まったままプラグを外すとエンジン内に落ちることがあるので、注意しよう。
エクステンションを使いつつ、プラグ用ソケットをサービスホールに差し入れて、緩める。レンチが真っ直ぐプラグに届かないならばユニバーサルジョイントを使ってみよう。
プラグ交換したら樹脂カバーを復元する。プッシュリベットは押し込んだピンを飛び出させた写真の状態にしてカバーにセットし、ピンを押し込んでツライチ=平面にするとロックがかかる。
プラグ交換後はエンジンがちゃんと吹け上がるか確認しよう。カウルを外す際にあちこちペタペタ触っていると車体に痕が付くので、仕上げに軽く拭きあげておこう。
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