掲載日:2017年04月24日 メンテナンス
写真・文/モトメンテナンス編集部
規格サイズの丸型ヘッドライトでは最大サイズを採用しているSR400。光源のバルブはH4規格なので、今ではLEDやHIDを含めて様々な商品を利用できるが、それ以前にライトが汚れていたり、レンズ内部のリフレクターが曇っていては本来の明るさを発揮できない。ライトメンテ入門のその1は、レンズ磨きである。バルブ交換時にガラス球を指先で触れるのは絶対NG!! 指脂が影響してバルブ割れが発生するのだ。ガラス部分はウエス越しで持とう。
ヘッドライトリムをライトケースに固定しているビスを弛めて抜き取ることで、ヘッドライトユニットを取り外すことができる。このノーマルSRは左右に固定ビスが2本あった。
無理して引っ張ってもライトユニットは取り外せない。リムとケースの隙間に爪を立てて食い込ませ、下側からめくり上げるようにグイッと引くことでライトユニットが外れる。
3極カプラーに組み込まれた大型平端子がバルブに差し込んである。指先でつまみ、引っ張りながら小刻みに揺することでカプラーが抜ける。硬いときにはウエス越しにグイッ!!
電装部品メーカーによっても異なるが、国産車の場合はほぼバルブカバーとなるゴムキャップ越しにカプラーを差し込む仕組みになっている。このラバーが防水化ののための必要部品なのだ。
バルブフランジの外周には3箇所に爪がある。この爪の角度や幅が違うと同じH4系でも取り付けられないケースがあるので交換時には旧バルブに記された規格番号を読み取ろう。
針金のようなスプリングでテンションを掛けながらバルブフランジを固定するタイプや、このユニットのようにリングホルダでフランジを押し付けて固定するタイプがある。
ヘッドライト外周にあるメッキリングをヘッドライトリムと呼ぶが、そのリムに締め込まれているビスには触れないこと!! これは車検時に調整する光軸調整用だ。
ウインカーレンズを取り外したときにはゴムのガスケットが入っていることを確認しよう。
現代的な差し込みウエッジタイプのバルブなら問題はないが、旧金具バルブの場合はフィラメントが切れていないのに中央の突起が走行振動で摩耗し、電気が流れなくなっているケースもある。そんな時には摩耗部分をヤスリで平らに削ろう。内部の汚れもウエスで拭き取る。
旧タイプの金具バルブの場合は、中央の端子摩耗によって点灯不良を起こしているケースが多々あるので要注意だ(これが意外と多い)。段差摩耗に気が付いた時はヤスリで段差を整えよう。
バルブのガラス部分に指先で触れてしまったときには、取り付け後にキレイなウエスで拭き取ろう。小さな心遣いがパーツの寿命を延ばすのだ。
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