掲載日:2017年04月20日 メンテナンス
写真・文/モトメンテナンス編集部
車両の年式にもよるが、ヤマハSRは立派な旧車。比較的高年式モデルでも現代に生きる旧車はシーラカンスのようなもの。当然ながらスパークプラグに電気を伝えるコードやプラグキャップに劣化が発生していることも多いので、プラグの焼け具合を点検する時には、それら周辺パーツのコンディションも確認しよう。そんな周辺部品の影響で、プラグの電極が左のように真っ黒に燻ってしまうこともあるのだ。復元時にはネジ山を清掃してから締め付けよう。
プラグを点検するときにはプラグキャップを引き抜くが、このときにコードを引っ張るのは厳禁!! コードではなくキャップを直接指先でつまんで引き抜くように。
車載工具のプラグレンチを利用しても良いが、より使いやすく作業性が良いプラグレンチソケットとラチェットハンドルを組み合わせて利用。これならチカラが伝わりやすい。
プラグのタイプにもよるが、SR400のような旧車に多いBタイプには、ターミナルキャップが締め付けられて販売されている。このキャップを外してからプラグ交換しよう。
ターミナルキャップはプライヤーでつまんで弛めて取り外す。ターミナル下のネジ山にプラグキャップの接点が差し込まれてネジ山に引っ掛かりキャップの抜け止めとなる。
左のプラグと新品プラグを比較すると一目瞭然!! 燻っていてもエンジン始動できるが、新品プラグなら安定した火花を確実に飛ばしてくれる。プラグギャップは0.6~0.7mmだ。
いきなりプラグレンチを使うのは厳禁!! 最初は指先で回しネジ山に沿って回っていることを確認しよう。できる限り指で回すが、プラグが深い位置にあるモデルではゴムホースを利用するのが良い。
プラグキャップがハイテンションコード(プラグコード)にしっかり組み込まれていないと簡単に抜けてしまい、エンジン始動できなくなる。芯線が腐食していたらコード先端を5mmほど切ってからプラグキャップをしっかりねじ込もう。
新品プラグの場合は商品パッケージの箱に締め付け基準が記されている。ガッチリと締め付ければ良いものではない。繰り返し何度も外したプラグはガスケットが潰れてオーバートルクになりがちなので要注意。新品プラグの場合はガスケットが座面に接触してから1/2~3/4回転。それ以外は13~15Nmが締め付けトルクの目安だ。トルクレンチを利用し確認してみるのもいい。
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