掲載日:2017年04月09日 メンテナンス
取材協力/エーゼット 写真・文/モトメンテナンス編集部
チェーンの遊びが少なすぎるとリアショックの動き悪化やチェーン破断の原因になる。逆にたるみすぎると外れてリアタイヤをロックさせて、転倒することになりかねないので、適切な遊びを維持するようにしたい。また、チェーンの寿命はメンテナンス次第で飛躍的に延びるので、こまめなグリスアップをこころがけたい。
そしてチェーンのメンテナンス時は決してエンジンを始動しないように! チェーンに指を巻きこまれると大変危険である。
チェーンの遊びは一番たるむところで確認する。上側だけでなく下側にも振れるので、指先で摘んで上下にゆすってチェックする。SR400の標準遊びは30~40mmだ。
チェーンの遊び調整が必要な際は、リアアクスルを緩める。ナットは高トルクで締まっているので、メガネレンチを使用して、レンチに体重をかけるようにして緩める。
リアドラムブレーキ車は、ブレーキパネルに付くトルクロッドも忘れずに緩めておく。締まったままだと、リアホイールが前後に動かないので、チェーン調整はできないぞ!!メガネレンチを使用した。
アジャストボルトを固定した状態でアジャスターのロックナットを緩める。スパナを使用する際は、ナットと水平になるように当てよう。斜めだとナットの頭を嘗めるぞ!!
アジャストボルトのねじ山が腐食していたり、焼きついているとボルトが折れかねないので、調整の際は、あらかじめ潤滑剤をひと吹きしておくと良いだろう。潤滑油でアジャストボルトもスムーズに。
スイングアームにはチェーン引きの目印が刻まれているので、左右ともにこの印に合わせてアジャストボルトで調整する。ボルト半回転でも結構違いが出るので、繊細な作業だ。
チェーンとスプロケットの間にドライバーなどを挟んで、チェーンアジャスターのガタを無くした状態(リアホイールを前に押し付けた状態)でアクスルを締め付ける。
遊びはリアショックが縮むと変化することもあるので、シートに座って荷重をかけた状態で確認すると良い。偏摩耗していることもあるので、必ずチェーンの数箇所で遊び確認する。
チェーンクリーナーで汚れを落としてから注油する。チェーンがシールタイプなら専用品(シール対応品)を使おう。タイヤに付着しないようにダンボールなどで保護しながらクリーンナップする。
チェーンクリーナーを吹き付けたらしばらく放置し、汚れが浮いてきたところでブラシで擦る。ウエスで汚れをきれいにふき取ってからチェーンオイルを注油する。タイヤは必ず手で回そう。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!