掲載日:2017年03月30日 メンテナンス
写真・文/モトメンテナンス編集部
あなたの愛車ほんとうに乗りやすいですか?買ったときのまま何もいじらずにバイクに合わせて乗るなんてモッタイナイ!! オートバイの車体サイズはかんたんに変えることができないけれど、体型に合わせてハンドルやペダルの位置を変えることはできる。
ハンドルの位置は意外と重要だ。ハンドルが近すぎて窮屈で疲れやすかったり、遠すぎて腰が痛くなったりしませんか? ハンドル交換を考える前に調整してみよう。
SR400のハンドルクランプのボルトにはキャップが付いているので、マイナスドライバーなどを使って外す。固着していると割れてしまうこともあるけど安い部品だ。
ヘキサゴンレンチを使ってハンドルクランプを緩める。硬く締まっているときはハンドルを左いっぱいに切ってハンドルロックに当てて緩めると力がかかりやすい。
クランプボルトを緩めたら、あとは無段階で角度調整ができる。ハンドルが遠いと感じているなら手前に倒せば良い。ただしワイヤー類の突っ張りに注意しよう。
ハンドルが近いと感じているなら奥に倒せばよい。極端な角度だとワイヤー類に負担が掛かる。ハンドルを左右に切って、スロットルの戻りなども確認しておきたい。
ハンドルクランプの上側に↑マークがある場合、先に上のボルトをいっぱいに締めてから、下側を締める。クランプの下側に隙間ができるのが正解だ。SR400もこのタイプだった。
ドラムブレーキはシューが減ると遊びが大きくなってくるので、適宜調整が必要だ。アジャストナットを締め込んでいって、ブレーキの引きずりが無い範囲で調整する。目印がウェアーインジケーターの範囲外になったらブレーキシューの交換時期だ。
ドラムブレーキはコントロールが難しいので、体型に合わせてペダルの高さを変えて、操作しやすくしておこう。
ペダル支点となる根元付近に調整ボルトがあるので、スパナを使って調整する。ロックナットを緩めて調整用ボルトを締めこんだり緩めたりすることでペダルの高さが変化するのだ。調整が終わったらロックナットを締めるのを忘れないように。
ペダルの高さやブレーキシューの遊びを変更すると、ブレーキスイッチが点灯するタイミングが変わるので、調整後に確認しよう。点きっぱなしや、制動しても点かないと車検も通らないし、危険だぞ!!スイッチの点灯タイミングを変更する際は、本体の樹脂製のナットを締めこんだり、緩めたりすることで行う。
ブレーキ関係の調整を行ったら走り出す間に操作感をチェックしておく。ペダルの高さがチェンジ側と違って違和感がある場合は、左右で合わせておきたい。好みの問題だけれど。
SR400の純正リアショックは、減衰調整機構を持たないが、スプリングのプリロードを調整することができる。プリロードとは、スプリングに掛ける初期荷重のことで、初期荷重を強めれば、スプリング反力の強い部分だけを使うことができるので、2人乗りや重い荷物を積んだ際に車体姿勢が安定しやすくなる。
調整はスプリング下側のアジャスターを回転させて行う。アジャスターにヘックスレンチなどを差し込むと力がかかりやすい。手を挟まないように注意しよう!!
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