掲載日:2017年03月27日 メンテナンス
写真・文/モトメンテナンス編集部
転んでレバーが曲がったままにして、これで慣れちゃったなんていう人、たまにいますよね!? 手の感覚は鋭敏なので曲がったレバーが操作しやすいわけが無い!!少しでも曲がったら早めに交換しよう。また、レバーのグリスが切れると操作が重たくなったり、摺動部の摩耗が進んで、ガタが出やすくなるので、たまにはグリスアップしよう。ほとんどの機種のレバーはボルト、ナットで外すことができるので、ビギナーにも挑戦しやすいはずだぞ。
SR400のブレーキレバーにはゴムカバーが付いているので、これをレバーの先端側にずらすとマウントボルトが現れる。カバーされていたのできれいに見える。
ボルトとナットで締まっているネジは、必ずボルト側を固定して、ナットを緩めるのが基本だ。レバーも一緒なので、上側を固定して10mmのメガネレンチで緩める。
ナットを先に外して、続いてボルトを抜き取る。これだけでブレーキレバーは外れる。レバーの根元部分にはリターンスプリングが入っているので紛失しないように!!
レバーにはかろうじてグリス分が残っていたものの、グリスは固形化していた。これでは潤滑性が保てない。グリスアップ前にまずはパーツクリーナーで洗浄する。
メンテナンスは洗浄にはじまり、洗浄に終わるのだ!!グリスは塗りすぎても少なすぎても駄目。摺動傷がある部分が潤滑が必要な部分なので、適量を塗布しよう。
SR400のブレーキレバーの遊び調整は構造を観察してみれば分かりますよね!? プラスのボルトを固定しつつロックナットを緩める。あとはボルトの突き出し量を変えてナットをロックすれば良い。
クラッチレバーの遊びはアウターワイヤーの長さを変化させることで行う。やはり、SR400のレバーにはゴムカバーが付いているので、これをずらして構造を確認してみよう。
調整ボルトを押さえつつ、ロックナットを緩める。手で緩まなければプライヤーで使うと良いだろう。あとは調整ボルトを回転させて、レバーの遊び量を確認しながら調整を行う。
締めこめば、アウターワイヤーが短くなり、遊びが大きくなる。遊びを少なくするときはその逆だ。ボルトの切り欠きを下側にむけておくと水の浸入を防ぐことができる。
調整ボルトをいっぱいまで締めこんで、ロックナットとレバーホルダーの切り欠きを合わせ、レバーを握ってゆっくり戻しながらアウターを引っ張ると、クラッチワイヤーを外すことができる。
油分が不足すればクラッチ作動は重くなるし、インナーワイヤーの摩耗が進んで切れやすくなる。スプレー式の潤滑剤をインナーとアウターの間に吹くのも効果的だ。
「ワイヤーインジェクター」という注油に便利な工具がある。ワイヤー端部にセットして、注油用の穴にスプレーすれば効果的に潤滑剤を行き渡らせることができる。
ワイヤーが切れやすいのはタイコ付近だ。ここにはしっかりグリスを塗りこんでおくことで、摩耗を抑制できる。ワイヤーのホツレなどがあれば新品に交換しよう。
クラッチワイヤーを復元したらゴムカバーをしっかり被せておこう。クラッチワイヤー調整後は走り出す前に、エンジンをかけて繋がり具合を確認しておこう。
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