掲載日:2018年09月21日 メンテナンス
文/丸山淳大 写真/モトメンテナンス編集部
記事提供/モトメンテナンス編集部
※この記事はモトメンテナンス増刊「バイクメンテビギナーズ」に掲載された内容を再編集したものです。
洗車を行い、外装を外せばメカニズムが目視できるので、ある程度の現状判断はできるし、必要な部品のピックアップも可能だ。タイヤや駆動系のパーツ、バッテリー、グリップなど汎用性の高い部品はネット通販のアジアン製が圧倒的に安い。
外装が外れたことで車体のコンディションがわかりやすくなる。燃料ホース類やタイヤなどのゴム部品と駆動系などの消耗品が必要となりそうだ。後は実際に整備をはじめつつ、診断を進める。
品質、耐久性は純正に劣るかもしれないが、今ではだいぶ信頼性も向上してきている印象だ。一方で細かなガスケットやOリングといった部品は純正補修部品を準備する。長期不動だったことを考え、キャブレターはOH前提だ。それにまわる部品だけでも点数は少なくない。
バイクのフェンダーなどに使われているPP樹脂は紫外線劣化で白く粉を吹いたようになってしまうのだが、弾力のある樹脂なので簡単に曲がったりすることもあり、塗装も難しいのだ。
剥がれにくい古いステッカー類はドライヤーで温めると糊が柔らかくなって、てきめんに剥がれやすくなる。切れ味の良いカッターナイフを併用しつつ、傷んだエンブレムも一緒に剥がした。
ジョルノのインナーカウルとフロントカウルは着色PPで、かつシボ加工されていないタイプだった。表面が削り取れるかと思い、台所用のボンスターを買ってきた。100円程度だった。
水を含ませたボンスターで擦ると白く粉を吹いたような劣化面が削れて綺麗な面が現れた。結構力が必要だが、塗るよりは手軽だし特殊なケミカルなども必要無いので、かなりコスパの高い方法かも!?
表面に細かなクラックが入っているような状態だったが、汚れと劣化した面が一皮むければ見違えるような美しさ!! 新品とまではいかないが、これなら大満足。シボ加工されたPP樹脂にも有効かどうかは未確認。
ボンスターで一皮むくと、削れたカスがかなり出てくる。サンドペーパーだと削れ目が出てしまうし、コンパウンドだと切削力が弱い。家庭用の番手表記の無いボンスターがベストバランスなのかも。
早々に部品を準備。汎用性の高い部品はインターネットで激安アジアン部品を購入した。送料無料で納期も早い。本当にネットショッピングは便利だ。今回頼んだものは、みな組み付けに関する問題などは無かった。
純正部品はガスケットやOリングなどが大半を占めた。頼んだものは激安部品に比べると高価だったが、その分余りある安心感がある。そろそろ生産終了部品も出てくる年代のジョルノだが、今回頼んだものはすべて供給された。
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