掲載日:2018年11月30日 メンテナンス
文/丸山淳大 写真・記事提供/モトメンテナンス編集部
※この記事はモトメンテナンス増刊「バイクメンテビギナーズ」に掲載された内容を再編集したものです。
ビギナーがベアリングの脱着などあまり行わないかもしれないが、ベアリング挿入、組み付け時のルールを覚えておくとこれから役に立つかも!? 軸に挿入されるベアリングは内輪の部分を叩き、孔に組みつけられるベアリングは外輪を叩く。叩く部分が逆になると、ベアリングに負担が掛かるので注意が必要なのだ。
また、ベアリングはオープンタイプ(シール無し)、片シールタイプ、両シールタイプなどが存在する。片シールタイプや両シールタイプは、品番の記載があるシール面を手前にして組み付ける。
ベアリングを挿入するには専用のベアリングドライバーを使用するが、ピッタリのサイズがちょうど無いなんてことは日常茶飯事である。無ければソケットのコマで代用しても良いが、工具が痛むので注意したい。
サービスマニュアルでは指定されていないケースも多いが、サークリップに組み付け向きがあるのをご存知だろうか!? 具体的にはプレス打ち抜き加工により製造されたサークリップには、エッジの鋭い面と滑らかな面がある。このエッジの鋭い面を表に向けて組むことで、抜けにくくなるのだ。組み付け時は、事前に向きを確認しておこう。
逆に組んでも外れてしまうことはまず無いだろうが、サークリップの張力が弱っていた場合などは組み方で外れるリスクをかなり低下させることができる。細部まで気を使って組めば、こういったところに差が出るのだ。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!