掲載日:2018年11月06日 メンテナンス
文/田口勝己 写真/モトメンテナンス編集部
記事提供/モトメンテナンス編集部
只今、ホンダスーパーカブC100のレストア中です。年式は1960年型(昭和35年)なので今年で58歳。このC100、驚いたことにストップランプがありません!! 当時の型式認定で「原動機付自転車用原動機」と「第1種原動機付自転車」にはストップランプが不要でした。
その後、1965年改正の車両法施行に伴い1964年(昭和39年)の9月以降に生産されたC100にはストップランプが標準装備されています。それ以前のピノキオとかワシ鼻と呼ばれたテールには、夜間走行時のスモールランプしか組み込まれていません。ブレーキランプを標準装備していたのは第2種原付のC105のみでした。
そんなスーパーカブC100ですが、1960年型はいわゆる「ワシ鼻」モデル。北米輸出のC100は、初期生産の1958年型からブレーキランプが付いてましたが、電球の熱でレンズが変形するといったトラブルもあったようです。この1960年型のワシ鼻レンズ内に、ブレーキランプ用ソケットを追加装備するような正攻法ではなく、ここではもっとブレーキランプの点灯が目立つように、自転車用ホタルランプを改造したツインテール仕様を目指しました。
取り付けた自転車用ホタルは1960年代の当時物。バルブはねじ込み球で、それ用のソケットでした。そこで、バイク用インジケータランプのソケットに交換し、6V(6ボルト)用LEDバルブを購入しました。C105用のブレーキスイッチと引っ張りスプリングを追加し、電気回路に合わせて実装配線。キーオンでブレーキペダルを踏み込むと、フィラメント球と比べて明らかにレスポンスが良く、しかも明るくブレーキランプが点灯するようになりました!!
C100スーパーカブに限らず、例えば、行灯カブやモンキー、ダックス、シャリィ系、ホンダに限らず他メーカーモデルでも、6Vモデル車はブレーキランプの点灯スピードが遅いので、レスポンス良くピカピカッと光るLEDバルブは超オススメ!! 特に、追加式ブレーキランプは、カスタム目線で見ても楽しく、目立ちやすく「安全な装備」だと思いますよ!!