掲載日:2015年11月06日 メンテナンス
記事提供/モトメンテナンス編集部(Facebookページ) 取材協力/アストロプロダクツ
一般的なロッキングプライヤーのサイズを想像していると、310mmの全長と750gの重量はかなり大きく重く感じる。ロックが利く範囲での最大開口幅は爪部で85mm、ピン側で95mm。
旧車のポイントやステーターコイルの着脱にともない、フライホイールを外す際、回り止めとなるホルダーが欠かせない。あるいはクラッチ部分を分解する際、クラッチハブを外すためにもこれを固定するツールが必要となる。ロッキングプライヤーの先端に長いアームが付いたようなデザインのこのツールは、腕の先端の表裏にピンと爪が付き、フライホイールのような穴固定とクラッチハブのような爪固定のいずれにも対応できるのが特徴である。インパクトレンチがあれば一気に緩められるが、ハンドツールで作業するならこうしたツールが役に立つはずだ。
汎用性があるとはいえ、どんな機種でも確実に使えるというわけではない。だが、必要な時になければどうにもならないのがこの手の工具だ。
クラッチバスケットのスプラインをロックして、センターナットを緩める際に、爪側を利用する。この爪はかなり強度が高く、緩め方向に大きなトルクを加えてもアームが捻れるようなことはない。
爪の裏側のピン径はφ8mmで、全てのフライホイールの穴に適合するとは限らない。また、長いアームの先にピンがあるため、フライホイールやクランクケースの形状によっては、プライヤー本体が干渉することもある。
価格 2268円(税込・ネット価格)