掲載日:2008年06月19日 バイク用品インプレッション
収納場所の少ないバイクにとってバッグ選びは重要だ。ツーリングはもちろん、通勤や通学にも必須といえるアイテムだが、「バイク用」となると機能性はともかくルックス面では街中にマッチしないものが多い。ドローコードやメッシュポケットなどの便利な装備や、全面に配された反射材などはあまりにも「本気」すぎるのだ。
今回紹介するMOTOPACK Swift2.0は、BMX用ディパックやDJ機材を入れるバッグなど、ストリートに根ざしたアイテムを多数手がけるAXIOが、バイク用に設計したハードシェルタイプのディパックだ。独自のエアロダイナミクスシェイプを採用したポリカーボネイト製のシェルを中心に構成されるバッグは、見た目にシンプルなデザイン。大きなロゴやコード類といった派手な主張は少なく、安全のための反射材もルックス上違和感のないように配置されている。内部は3層構造で17インチの大型モバイルPCも持ち運べるほか、ペンポケットをはじめ小型のポケットが効果的に配置されているため、かなりの量の荷物を詰め込むことができる。また、バイク用ということで走行時の機能性も練りこまれており、大き目のパッドを配されたストラップはライディングスタイルでも肩に食い込みにくい。バッグの大半を占める樹脂製のシェルは空力を考慮されているため、スポーツバイクで前傾姿勢を取った際にも揚力が発生しにくくなっている。そのためか、今回のインプレッションでは、ディパックでありがちな「風でバッグが持ち上げられてライディングを妨げる」という不快な現象は感じられなかった。また、ヘルメットの着用を前提に設計されているためシェル部分の上端が斜めにカットされており、フルフェイス装着時にも違和感無く首を動かすことが可能だ。バイク用でありながら旅バッグ的な雰囲気を感じさせず、それでいてツーリングでも使えるほどの容量と機能性をもつMOTOPACK Swift2.0。バッグにこだわるライダーなら、是非一度手にとって欲しい完成度だ。
カーボンプリントのシェルはポリカーボネート製。通常のプラスチックと違いねばりがあるため割れにくい。特許取得のエアロダイナミクス形状のシェルは個性的で美しいデザインだ。
人間工学に基づいた背部パッドとストラップは、あたりがソフトで肩に食い込み難い。また、前傾したライディングフォームをとってもフィット感は確かで、ライディングを妨げない造りになっている。
内部は大きく三層にわかれており、真ん中はクッション入りのノートPC収納スペースとなっている。その他ペンホルダーや小物ポケット、サイド部にマップケースなど工夫をこらした収納を備えている。
ポリカーボネイト製のハードシェルを採用した新機軸のバイク用バックパック。スタイリッシュなルックスと高い機能性を併せ持つ。
メーカー名/AXIO
価格/24,990円
問合せ先/株式会社山城
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