掲載日:2017年02月15日 バイク用品インプレッション
文/野岸 泰之 撮影/バイクブロス・マガジンズ編集部
バイクブロスではオリジナルタンクバッグとして、1980年代のバイクブームにおいてライダーから大きな支持を得ていたJTCブランドのタンクバッグを現代的にアレンジし、新たに発売した。「JTC Craftsman production model」と名付けられたこの復刻ブランドには2種類の製品があるが、「JTCタンクバッグ レトロ」はそのうちの合成皮革の外装を持つモデルだ。
微妙なカーブを描くように丸みを帯びた本体は、1970~80年代のタンクバッグを思い起こさせるような優しいフォルム。この美しいラインが実現できたのは、本製品が職人による手作りだからだ。「JTC Craftsman production model」は、80年代当時からのJTCのスタッフと試作専門の職人が携わっている、「Made in JAPAN 品質」のハンドメイド製品。熟練した高い縫製技術を持つ、ツーリングバッグを知り尽くした職人のクラフトマンシップが随所に息づいている。
粗シボ加工が施された合成皮革はレトロで上品な雰囲気で、国産の旧車や古い外国車はもちろん、最新のネオレトロ&クラシックルックのマシンにもよく似合う。本革よりも軽く、手入れも簡単で、雨などの濡れにも強いのが合皮のメリット。普段使いからツーリングまで、気負わずどんどん使えるところがいい。
細身でスタイリッシュな本体の容量は約3.5Lと、タンクバッグとしては小ぶりな部類。しかしレインウェアに加えてちょっとした小物を収納するには十分な大きさで、マシンのフォルムを邪魔せず、ライディングの妨げにもならない絶妙なサイズとなっている。装着はマグネットで、左右のフラップにはそれぞれ4カ所のマグネットポケットを装備、タンクの形状に合わせてマグネットの位置を変えられるようになっている。
ユーティリティ面も必要にして十分だ。上面のフタはダブルファスナーとなっており、大きく開くので荷物が取り出しやすい工夫がされている。そのフタ部分のクリアカバーにはスマホなどを収納でき、もちろんタップなどの操作が可能。バッグの両サイドにはファスナー付きのポケットがあり、折り畳み式のガラケーなどを入れておけるほか、フタの内部にもメッシュタイプのインナーポケットを装備している。レインカバーも付属しているので、突然の雨でも慌てずに済む。
単なるリプロダクトにとどまらず、熟練職人のクラフトマンシップによって現代のライディングニーズにマッチするよう仕上げられた「JTCタンクバッグ レトロ」は、すべてのクラシカルバイクファンにおすすめできる、こだわりの逸品と言えるだろう。
張りのあるふくらみと優しい曲線を描く本体。この仕上がりは熟練職人によるハンドメイドならでは。
上部のクリアホルダーにはスマホなどを入れておける。もちろんタップなどの操作が可能なつくりだ。
上フタはダブルファスナーによって大きく開き、中の物が取り出しやすい。フタの裏にはファスナー付きメッシュポケットを装備。
左右のサイド部分にはそれぞれファスナー付きのポケットを装備。それほど大きなものは入らないが、折り畳みのガラケーなどはOK。
サイドフラップには左右4ヵ所ずつマグネットがあり、タンク形状に合わせて好みの位置にマグネットを配置できる。
レインカバーを標準で装備しているため、突然の雨に降られても慌てずに済む。カバーは薄くかさばらないタイプだ。
表面は粗シボ加工が施され、レトロでありながら高級感が漂う。上フタにはJTCの名を冠したプレートが誇らしげに配されている。
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