掲載日:2012年11月16日 バイク用品インプレッション
撮影・文/山下 剛
バイク乗りが着るものとして、レザージャケットは永遠の定番だろう。機能性こそテキスタイル系ジャケットに分があるが、動物の革を纏うことは人間としての特権である。もちろん、レザージャケットの耐久性と防護性は言うに及ばない。
さて、今回紹介するのはデグナーからリリースされたレザージャケットだ。しなやかな羊革を採用、さらにウォッシュ加工することでレザー表面に美しい縞模様を浮かべている。マットな質感だが軽く、サッと羽織れるのがうれしい。
袖を通してみただけで、レザーとは思えないその軽さを実感できる。シープレザーはやわらかく、ジッパーを襟元までしっかりと上げてみても、堅苦しさは皆無だ。着ていることを忘れる、というと大げさだが、テーラードジャケットを着ているときとさほど変わらない軽さだ。
ただでさえ軽くやわらかいジャケットだが、それをさらに高めているのがアクションプリーツだ。肩、袖、脇の下とパターンを組み合わせて縫製することで、腕の動きを妨げないのだ。さらに背中にもプリーツが設けられているので、たとえばセパハンのように前傾のきついポジションのバイクにまたがったときでも、窮屈さはない。袖口と裾のベルトはもはやレザージャケットとしては必須パーツだ。インナーウェアの有無によって調節すれば、寒風をしっかりシャットアウトする。
ライダースジャケットの機能とカッコよさが備わっているのは当然としても、注目したいのはデグナーならではの質感だ。レザーのなめしの良さ、縫製のたしかさや縫い目の美しさ。ジャケットを作っているひとつひとつが、長年培ってきたたしかな技術とこだわりによって成り立っていることがわかる質のよさだ。羽織る歓びはもちろん、所有する喜びも満たしてくれる。ライディングのときだけではなく、街着としても長く愛用できるだろう。
ライダースジャケットの定番といえるシンプルなスタイルで、ライダーの体型にかかわらずしっくりと馴染むシルエット。ウォッシュ加工されたシープレザーの質感も美しく、表情豊かだ。
袖口にはジッパーをオープンすれば着用時のもたつきもなく、クローズすることでフィット感を高めることができる。さらにベルトを調節すればフィット感はますます向上して寒風を防ぐ。
ジャケット裾部のベルトを調節すれば、フィット感を高めてシルエットをきれいにするだけでなく、風の侵入も防いでくれる。ライダースジャケットの定番で、スタイルのアクセントでもある。
背中に設けられたプリーツは、前傾のきついポジションのバイクでも動きやすさを確保。セパハンのカフェレーサーをライドするときだって、窮屈さはない。バイクを下りた後の行動も楽だ。
アクションプリーツを採用することで、肩と腕の動きを妨げず、ハードなライディングにも対応。脇の下にはベンチレーションホールを設け、湿気や熱気を放出して快適な着心地を持続する。
腕にはメッシュでべたつきを防止、身頃にはナイロンの裏地で着心地をアップ。内ポケットは大きめで、左内ポケットはジッパー付。カードや高速チケットなどの貴重品の収納に便利だ。
価格/3万5,700円(税込)
問い合わせ先/デグナー(TEL/075-501-7137)
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