MHR JAPAN LS2 ESPRIT

手ごろな価格で高機能を実現した
「デュアルバイザー・フルフェイス」

MHRヘルメットはヨーロッパ諸国で人気を誇るメーカーである。安全性はもちろん、現代的なエアロフォルム、内装着脱機能などの高いクオリティーを保ちながらリーズナブルな価格で、そのコストパフォーマンスの良さが人気の秘訣といえる。今回紹介するのは、そのMHRのニューモデル、LS2 ESPRITだ。

外観で特徴的なのは、まるで帽体をシェイプするかのようにアゴから後頭部にかけて斜めに跳ね上がるライン。これによりシルエットはスッキリ、シャープな印象にまとまっている。最近は後部にウイングのような形状のデザインを採用するヘルメットも少なくないが、それに比べればオーソドックスな、万人に受け入れられるデザインといえるだろう。

実際にかぶってみても、内装のクッションはカタすぎず柔らかすぎず、程よく頭を包み込んでフィットする感じは、いたって普通。頬の部分がキツすぎることもないし、シールド部分の開口部が広めで視界も開けているため、圧迫感がほとんどない。もちろん、ベンチレーターなど必要充分な機能も装備している。これなら、長時間のライディングでも疲労感は少ないはずだ。

このヘルメットの最大の特徴ともいえるのが、「デュアルバイザー・フルフェイス」というキャッチコピーが表しているように、収納式のインナーバイザーを装備している点。海外製ヘルメットを中心に、最近では決して珍しくない機能だが、LS2 ESPRITはその操作方法が独特だ。インナーバイザーのオープン／クローズに際してはスライド式のレバーを採用するメーカーが多い中、MHRでは2本のレバーを配し、まるでスイッチのようにワンタッチで開閉できる仕組みとなっている。特に収納するときはレバーを押すとポン、と瞬時にバイザーが引っ込むので、一瞬にしてクリアな視界を確保でき、安心な上に快適なライディングを約束してくれる。

手ごろな価格帯でありながら、インナーバイザーという便利な機能を搭載。ライダーの気持ちをグッと捉えて離さない商品といえるだろう。

MHR JAPAN LS2 ESPRIT Detail Check!!

トップエアインテーク

外気など、走行風を積極的に取り入れることでヘルメット内部を効果的に冷却することができるエアインテークを左右2ヵ所に装備。シャッターを兼ねたスライドスイッチは大型で扱いやすい。

インナーバイザー

メインシールドの内側に、開閉自在のインナーシールドを装備。外光を瞬時にコントロールできて便利だ。標準で付属するミラーシルバーのほか、別売りでダークスモークなど4種を揃える。

マウスシャッター

マウスシャッターを装備。内部に新鮮な外気を導入するベンチレーション機能は、夏場に内部の蒸れを防止するだけでなく、寒い時期にはシールドの曇りを除去するのにも有効だ。

シールド交換は簡単

シールドは最大に引き上げた状態でリリースレバーを押し下げることにより、ワンタッチで脱着が可能なクイックリリース機構を採用。工具が不要なので交換やメンテナンス時にとても便利だ。

後部にはアウトレット

後頭部にはアウトレットを装備。前部のエアインテークと相互に作用し、負圧を利用することでヘルメット内部の熱気を排出することができる仕組み。真夏のライディングの強い味方だ。

一瞬で開閉できるスイッチ

左側下部には、インナーバイザーを開閉するスイッチを装備。バイザーを出すオープンスイッチは多少コツが必要だが、閉じる時はボタンを押す感覚で、一瞬で収納されるのが心地よい。

MHR JAPAN LS2 ESPRIT

価格／2万4,900円（税込）

問い合わせ先／MHR JAPAN