掲載日:2011年11月04日 バイク用品インプレッション
撮影・文/野岸 泰之
ライダーが革ジャンに望むことといったら、ファッション性はもちろんだが、やはり革を着ていることで得られる「安心感」ではないだろうか。その2つのポイントを高い次元で両立させているのが、今回紹介するGREEDY/GRW-231 LEATHER JACKETだ。
形はシンプルなシングルライダースだが、正面にメーカー名を大胆なアルファベットで配し、ファッション性を高めている。少しかすれた文字やチェッカーフラッグなどビンテージ感をイメージさせるデザインは、ジーンズやチノパンとの相性も良いからライダーウェアとしてだけでなくタウンユースでも活躍してくれそうだ。写真のモデルは袖部分がアイボリーになっており、アクセントとして効いている。このほかに袖部分が黒いバージョンも用意されているので、より精悍なイメージを好むならそちらをチョイスするのもアリだろう。
実際に袖を通すといかにも革らしい、かっちりとした着心地だ。肩や肘などに配されたパッドのためもあるのだろうが、革ジャンの各部が身体の各所にすっと落ち着いて決まる感じで、しっかりと「守られている」という安心感が身体を包み込んでくれる。かといって、けっして革自体がカタいわけではなく、着込んでいくうちに身体になじみ、自分だけの一着としてカスタマイズされていくような風合いなのだ。
パッド類のほかにも、腰のアジャストベルトやベンチレーター、脱着式のインナーなど、ライダーウェアとしての便利な機能もきっちりと装備しているから、本格的なツーリングはもちろん、ストリートでのチョイ乗りなど、シーンを選ばず幅広く活用できる。冬のライディングを快適にしてくれるだけでなく、一着持っていることでバイクライフをより楽しく、豊かにしてくれる頼もしい相棒……そんなアイテムといえるだろう。
袖口は長めのファスナーを使用し、大きく開く仕様。インナーに厚めのものを着用しても脱着は楽だ。ファスナー端はフラップで覆い、マシンの傷付きも防ぐ。腹部のメインファスナーも同様。
体側部にはファスナーで開閉できるベンチレーターを装備。メインファスナーの胸元を少し開けて走ると風がすっと通り、中にこもった空気が抜けるので気温や体感温度に応じて調節できる。
脱着できるインナーを標準で装備。アクリルボア製のフェイクファーは見た目にも暖かそうで、着心地もなかなかいい。ファスナーで簡単に脱着できるので小まめな温度調節ができて重宝する。
肩、肘、背中、胸にプロテクター、パッドを標準で装備。肩と肘は軽量だがしっかりとホールド感のあるものを使用。胸部はスポンジ状のパッドだが、低反発性でコシのある材質を使っている。
左胸にある内ポケットは、ファスナーつきで口をしっかり閉じることができるから、貴重品を入れても安心だ。インナーを装着した際にも使えるよう、開口部が設けてあるのはうれしい配慮。
体側部下側には、デザイン上のアクセントにもなるベルトを装備するとともに、ファスナー式のサイドベンツも備える。インナーの厚さや食べすぎた際など、状況に応じてフィット感を調節できる。
価格/メーカー希望小売価格/50,400円(税込)
問い合わせ先/S.K.Y.inc.(TEL:048-872-0480)
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