掲載日:2011年10月07日 バイク用品インプレッション
撮影・文/野岸 泰之
豊富なラインナップをほこるゴールドウインのジャケットの中でも、ロングツーリングや高速走行など、本格的な走りに向けて開発されたのが「リアルライド」シリーズ。そして、今回紹介する「GSM12153」はスタイリッシュなショートジャケットだ。
外観のデザインは体の中心部での大胆な切り替えと、肩から腕にかけての縦のラインが目を引く、とてもスポーティなもの。写真のカラーの他にもネイビーやライトグレー系など、全5色のバリエーションがあるから、マシンとのカラーコーディネートもしやすいはず。視覚的効果でスリムな体型に見えそうな作りも、嬉しいポイントだ。また、デザイン上のアクセントにもなっているポケットには、止水ファスナーを使用。少々の雨なら中の物を濡らさずに済むので、突然の雨でもあわてる必要がない。
表地は東レが開発した「エントラントV」によって防水加工された軽量ポリエステルで、中綿には軽量保温素材レジナスを使用。初期耐水圧10,000mm以上という高い防水性に加えて、優れた透湿性、撥水性、さらに低結露性までをもバランスよく実現。それでいて、軽さと薄さ、暖かさも確保している。スリムなシルエットにも関わらず、高い機能性を誇っているのは驚きだ。
実際に袖を通すと、その薄さと着用感の軽さにびっくりする。秋冬物のジャケットといえばどうしてもモコモコしてしまう印象があるが、このGSM12153は動きやすく、軽快な着心地だ。インナーに流行の保温素材を着込めば、真冬のツーリングでもそれほど着膨れずに済みそうである。
このほか、走行中に首を動かしても肌が痛くならないよう、エリ部分にはニット素材を採用。また、大きく開いてグローブが入れやすく、ワンタッチで絞り込めるアジャスターつきの袖口など、ライダーにストレスを感じさせない数々の配慮がされている点も見逃せない。冬のライディングの、よき相棒になってくれる一着である。
胸と両裾のポケットには止水ファスナーを使用。完全防水ではないものの、多少の雨なら浸入を防ぐ。ファスナーは光沢感があって目立つため、デザイン上のアクセントにもなっている。
前立て部分はファスナー+ボタンでしっかり留め、風をシャットアウトする。お腹にあたる正面の裾部分には、開閉しやすく、マシンのタンクを傷つけないよう、面ファスナー「クイックロン」を採用。
襟元に近い第1ボタンは、布を独立させたフローティング構造のため、ヘルメットをかぶったままでも指で簡単にボタンの位置を探せる親切な設計。もちろんボタンの留め外し動作も容易だ。
面ファスナー「クイックロン」で口を閉じることのできる内ポケットは、スマートフォンも余裕で入る大きさを確保。防水となっているので、濡らしたくない小物は表でなくこちらに収納すればOK。
標準装備品として、背中、肩、肘にそれぞれソフトタイプのプロテクターが装着される。簡単に取り外しができ、別売りのハードタイプのプロテクターにアップグレードすることも可能だ。
背中につけられたロゴマークは、反射素材を採用。小型ながらヘッドライトに照らされるとよく光り、リフレクターとして夜間走行時の被視認性を高め、安全走行の確保に一役買う。
価格/2万5,800円(税込)
問い合わせ先/GOLDWIN(TEL/0120-307-560)
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