掲載日:2007年08月09日 バイク用品インプレッション
「バッテリーに繋ぐだけで性能がアップする」そんな触れ込みで登場したこの製品。正直最初は「またおまじない系か…」とテストを行う気にはなれなかった。これまでプライベートでおまじない系アイテムは散々試してみたものの、効果が実感できるものはほぼ皆無だったから。「理屈としては効果があるだろうな」と思える製品であっても、感性が鈍いせいか、なかなか体感できないのがワタシ。ただGP-1については知人が使用してみて「わかる人にはわかる」とコメントを寄せてくれたので、重い腰をあげてみることに。結論から言うと「メリハリをつけてアクセルを回す人なら体感できる」モノだった。
では、まずGP-1とはどんなアイテムなのか、をご紹介しよう。バイクに使用されているバッテリーは使用するにつれ、どうしても劣化が進むモノ。GP-1とはそもそもそのバッテリーの劣化を防ぎ、寿命を延ばすアイテムなのだとか。本体から特殊な電子パルスをバッテリーへ送り込み、サルフェーションと呼ばれるバッテリー本来の性能を阻害する硫化鉛を分解する機能を果たすのだ。劣化が進みつつあるバッテリーに使用した場合は本来の性能を取り戻し、新しいバッテリーの場合は本来の性能を長期に渡って維持できる、これがGP-1の果たす役割。バッテリーから安定した電流が流れることで、点火系に好影響を及ぼし、ガスを綺麗に燃焼させる効果が期待できる。このため、GP-1を取り付けることで、「燃焼効率がアップし走行性能が向上、燃費もよくなる」、「ガスが綺麗に燃えることで排気ガスがクリーンになる」のだとか。試しにバッテリーがやや弱り気味の編集部所有の車両に取り付けて走行してみることに。燃費の向上についてはデータは取れなかったが、アクセルを回したときのトルク感が強くなったのは体感できた。ただし、給排気パーツの変更時のようにトルクの谷が変わるような変化ではなく、全体的にトルクが盛り上がるような体感効果のため、そこは注意が必要。例えるなら、エンジンフィーリングはそのままに排気量が少し増えた、といった感じだろうか。普段からメリハリのあるスロットル操作を行い、回して走るタイプのオーナーであれば違いは感じられるだろう。ただし、アクセルのON/OFFが穏やかな、のんびりと走るタイプの人にはなかなか体感しづらいモノかもしれない。
取り付けは非常に簡単。赤の配線をバッテリーの+に、黒の配線を-に取り付けるだけ。コンパクトなので場所も選ばない。
バッテリーの診断機能を本体に搭載。LEDランプの点滅回数によって、バッテリー状態を診断することができる。
レーシングスペックはバイク取り付け用にHSCオリジナル設定になっているが、車用にスタンダードスペックもある。
もともと車ように開発されたGP-1だったが、静岡県のビューエル正規ディーラーHSCがバイク用に改良を加え、販売を行っている。バッテリー寿命の向上とエンジン本来の性能を引き出す、優れものアイテム。
定価/レーシングスペック¥39,900(税込)
スタンダードスペック¥19,950(税込)
適合/12V系D23サイズ以下のバッテリー
URL/商品紹介ページ
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