2012 誰でもエンジョイ耐久「DE耐!」 10周年記念大会レポート

掲載日:2012年06月04日 押忍!競走部2012DE耐 レース情報    

文/富田 由起奈 写真/河合 宏介  取材協力/ツインリンクもてぎ

快晴のサーキットで、今年も、もてぎエンジェルの笑顔でDE耐がスタートしました。

普段街乗りしているバイクで参加OK !
今年からNSF100クラスが新設

5月19・20日に、恒例の「誰でもエンジョイ耐久 DE耐!」が栃木県のツインリンクもてぎで開催されました。このレースは、メーカー出荷時に100cc以下の4ストロークなら、普段街乗りをしているバイクでも参加できます。本来なら、選ばれたレーサーしか走れないもてぎのフルコースを、APE100やXR100モタードなどでレースに参加し、周回数を競うことができます。ただし、燃料使用量の制限があるので、ただ速く走ってもガス欠で勝てず、ましてやのんびりと燃費走行しても勝てず、各チームはその配分を計算し作戦を立ててゴールを目指します。

今年のDE耐は10周年を迎え、NSF100クラスが新設されました。これは初心者が費用を抑え、気軽に参加できることを目的としているので、ほとんど改造せずレースに参加できます。NSF100クラスが23台、DE耐!クラスが71台、合計94チームが参加し、そのうち約100名近くのライダーが初参戦となりました。実は、もっとお手軽な「ちょっとDE耐!」というレースが、11月17日に開催されます。これは燃料使用量の制限がなく、レース時間がDE耐の半分の3時間30分です。この機会にサーキットデビューはいかがですか?

DE耐!初日、NSF100が走った、19日土曜日のレースをレポートします。

フォトTOPICS(写真点数/65枚)

01スタート1分前のカウントダウンが始まり、緊張感がいっそう高まります。

02コースの反対側に置かれたバイクまで自分の足で走っていく、伝統あるル・マン式のスタートです。

03午前10時にスタート! 色とりどりのマシンが、7時間後のゴールを目指して駆け抜けます。

04フルカウルのマシンが豪快にコーナリングする様は、ミニバイクのレースとは思えないほど迫力とスピードがあります。

0535番/RCR・HANGOUT、59番/エビ電+41、2+彩の国+女子、55番/(株)ブラックレーシング。ライディングフォームは様々です。

0658番/ART、60番/スナックゆき&OZW&Do3R、70番/クラブよしだとミツバチ1号。右腕につけた腕章の色が、ライダーを特定します。

0735番/E-SHIFTのピットへお邪魔しました。お揃いのかわいい衣装を着たピットクルーたちは、会社の女子社員や幼なじみだそうです。

0864番/AAAwithRS栃木+aZ。写真右の2人は、なんと女子中学生のライダー! 将来がとても楽しみです。

09ガソリンの使用量は、最大で21リッターまでという制限があります。そして、1回の給油は3リッターまでなので、燃費や給油のタイミングが勝敗を左右します。給油中の65番/ベアーサーフ+ハラファクトリーと90番/Advent。

10給油後は、10分間のピットストップが義務づけられています。この強制休憩で、少しの間クールダウンしてもらいます。

1117番/猿友レーシングのライダー交代です。路面状況やマシンの状況を伝え、次のライダーへバトンタッチします。

12第2コーナーを走る、18番/Teamオレんちストリート。DE耐クラスにXRモタードでの参加で

13第1コーナーで出口をにらむ、10番/泉田レーシングクラブのAPE100です。

146番/行け行け団☆東岩槻沢歯科B、22番/ガガガのバババ・結城RTたぬき、87番/うさのすけ&ハラファクトリーのバトル!

15参加者の友人や家族など、ピットに入れないギャラリーは、グランドスタンドから観戦できます。

16奥にあるヘアピンカーブは観覧席がコースに近く、レースを近くで観戦できる穴場ポイントです。

17ピットの2階は観覧ポイントになっていて、ここからピットレーンとホームストレートを見下ろすことができます。

18いざというときのために、救急車が待機しています。砂利を走るためにキャタピラがついた特殊車両がヤバい!

19冷暖房完備のレストランもありますが、もっと気軽な屋台もあります。この日はとても暑く、かき氷を食べている人たちを多く見かけました。オススメは、ブルーハワイ!

20無料のふわふわトランポリンは、子供たちにとても人気があります。時々、もてぎのキャラクター“コチラ”が遊びに来てくれました。

2141番/プチファイヤーガレージは、「DE耐!」クラスにAPEで参戦です

2234番/YSR横濱大国と、58番/ARTのバトル。少し遅れて66番/弾Run部RTが続きます。

23XR100モタードで豪快なコーナリングを魅せてくれたのは、39番/RCR・HANGOUTです。

2470番/クラブよしだとミツバチ1号は、DE耐クラスにAPE100で参戦です

2546番/てへぺろ 初音39チームに、もてぎエンジェルがピット訪問します。この様子は、サーキットの巨大スクリーンで映されていました。

26次にもてぎエンジェルは、10番/泉田レーシングクラブにピット訪問しました。友人知人の総勢17名で来たそうです。

27元グランプリライダーの井形とも選手が率いる女性ライダーチーム、27番/TBR with とも&マリ輪のピットです。「女性がレースに参加する場合、ビーチテントのような着替えのスペースを用意すると便利ですよ」とアドバイスをくれました。

28お昼ご飯中に、あんまりにも楽しそうな雰囲気に誘われてお邪魔しました。プチキャンプ気分でレースを楽しめるのがDE耐の魅力です。

2941番/プチファイヤーガレージは、牛の着ぐるみで参戦! ピットにいる子供たちもみんな笑顔!笑顔! 楽しい雰囲気です。

3054番/井上ボーリングRチームBと28番/井上ボーリングRチームIは、艶やかなレースクイーンを引き連れての参戦です。

3167番/菅原家☆ダート&ロード。いつもはダートを走っているという女性ライダーは、NSFクラスで初参戦です。。

3246番/てへぺろ 初音39のライダー交代。ガス欠にならないように、ガソリンチェックもしていました。

3333番/TeamMOTO来夢いじめっ子は、DE耐クラスにフルカウル仕様のXRモタードで参戦です。

34インから攻める62番/RSオクハダ+NISSINと、アウトから抜こうとする44番/コバーンと愉快な仲間達aZ。NSFクラス同士の戦いです。

3542番/DARKSADE RACINGは、新設のNSFクラスでの参戦です。

3689番/日光霜降朝練Club&AS 斉藤チームは、DE耐クラスにクラシカルな雰囲気のドリーム50で走ります。

37日が傾いた午後5時にチェッカーフラッグが振られて、7時間におよぶ耐久レースは終了します。

38チェッカーフラッグが振られた後は、マーシャルカーに先導され、隊列を組んでホームストレートに凱旋します。

39暫定1位の44番/コバーンと愉快な仲間達aZチームが、チェッカーフラッグを持って隊列の先頭を走ります。

40仲間やギャラリーによる鳴り止まない拍手に迎えられる、感動のゴールシーンです。

41走りを終えたマシンたちは、静かなホームストレートに並びます。さあ! これから表彰式です。

42最年少ライダー賞は、なんと2000年生まれの12歳、菅原陸君(NSFクラスで出場の67番/菅原家☆ダート&ロード)が選ばれました。「これからもっと乗ってうまくなりたいです」

43最年長ライダー賞は、1943年生まれの69歳、安藤隆選手(DE耐クラスで出場の58番/ART)。「この年まで走れるのも、みなさんのおかげです」というコメントで会場をわかせました。

44最多チーム員数賞は、なんと17名で参加した10番/泉田レーシングクラブです。お揃いのチームTシャツで「こんなにいい賞をもらったので、今日は帰って打ち上げです」と、笑顔でインタビューに答えました。

45女性ライダー賞は、27番/TBR with とも&マリ輪の井形選手、芝山選手、三浦選手、簗瀬選手、大木選手、本田選手です。「TBRとは、チームビューティーライディングの略称です。女性ライダーが増えてくれるとうれしい」とコメント。美しく走り抜いた女性全員に拍手です。

46ベストデザイン賞は、46番/てへぺろ 初音39チームです。「この賞を狙っていました。初音ミクに目が行きがちですが、ゼッケンも注目してください。スーパーGTのロッシの46番をまねて、うちのデザイナーが4時間かけて作ってくれました。とても誇らしい仲間です」

47ベストコスプレ賞は、テルマエ・ロマエと渡部陽一さんで参加してくれた、97番/TeamロッソwithHRDです。表彰台に上がる前から、周囲は笑い声に包まれていました。

48ベストユニフォーム賞は、全員お揃いのパーカーに身を包んで参加した、34番/YSR横濱大国のみなさんです。「デザインのせいか、ちょっとガラが悪く思われたようですみません」

49ヘビーウエイト賞は、6番/行け行け団☆東岩槻沢歯科Bのみなさん。この賞は、ライダーの平均体重が75kg以上で、最上位のチームに贈られます。「やっぱりとってしまいました」と、照れ笑いしていました。

50オーバー40賞は、44番/コバーンと愉快な仲間達aZのみなさん。この賞はライダー全員が40歳以上で、最上位のチームに贈られます。

51ブービー賞は、25番/MICHIKO?Racingのみなさん。この賞は完走した中で、下から2番目のチームに贈られます。「あんまりうれしくないですけど、次回は“1番下で賞”を作っていただけたらと思います」というコメントに、会場から笑い声があがりました。

52DUNROP賞は、64番/AAA with RS栃木+aZのみなさん。インタビューでは「最年少ライダー賞は、4日早く生まれたことで逃してしまったので、タイヤがもらえてかなりうれしいです。このタイヤでたくさん走ります」と大人のコメントでした。

53DE耐! 10周年記念特別賞は、数字の10に関連した賞です。1チーム目は、DE耐クラス10位の、21番/ケーヒンMSC&エディーのみなさん。「DE耐に出て、初めて賞がもらえて嬉しいです」とコメント。

54DE耐! 10周年記念特別賞の2チーム目は、87番/うさのすけ&ハラファクトリーのみなさん。「全員ではありませんが、10年・10回目の参加で、賞がもらえたことは非常にうれしく思います」

55DE耐! 10周年記念特別賞は、NSFクラス10位の、61番/クレバコマワリ&刀根塗装店のみなさん。「スタート30分後に転倒があって大変でしたが、怪我もなく完走ができてよかったです」

56ツインリンクもてぎ15周年記念特別賞の1チーム目は、DE耐クラス15位の、60番/スナックゆき&OZW&Do3 Rのみなさん。「今までいっぱい壊れて、お金がかかりました。これからも思い出を増やしたい」と、来年の挑戦も約束してくれまし

57ツインリンクもてぎ15周年記念特別賞の2チーム目は、DE耐クラス15位の、69番/TeamONLY1のみなさん。「今年還暦のライダーもいるので、いい記念になりました。ありがとうございます」

58NSF100クラスの優秀周回数賞(2位)1チーム目は、48番/闇鍋RC☆RSKのみなさん。「最優秀周回数賞は逃してしまいましたが、みんな力を出し尽くしたので、いい結果です」と、笑顔で答えてくれました。

59NSF100クラスの優秀周回数賞2チーム目は、62番/RSオクハタ+NISSINのみなさん。「来年、再来年も参加していきたい」と、意気込みを語ってくれました。

60DE耐クラス優秀周回数賞(2位)は、4番/Mガレージ&港北測量+ネセールのみなさん。「もてぎのコースを走りつくしている者としては、ダントツではなかったことは悔しいけれども、自分のレースも頑張ります」と、小林選手がコメントしてくれました。

61NSF100クラスの最多周回数賞(優勝)は3チーム。1チーム目は、44番/コバーンと愉快な仲間達aZのみなさん。「燃費の計算が狂って、ちょっと焦りました」このチームには、全日本J-GP3クラスに参戦している谷川壮洋選手、岡部圭佑選手がいました。

62NSF100クラスの最多周回数賞2チーム目は、11番/GPSwithガレージaZのみなさん。「燃費との戦いでした。無理して狙うよりも、安全策で行こうと思いました」と、作戦を披露してくれました。

63NSF100クラスの最多周回数賞3チーム目は、64番/AAAwithRS栃木+aZのみなさん。ライダーの櫻井芽依ちゃんは、鈴鹿サーキット「HRCトロフィー」ジュニアクラス、初の女性チャンピオンです。「来年も頑張ります」と、可愛らしい笑顔で答えてくれました。

64DE耐クラスの最多周回数賞(優勝)は、8番/炭火焼同好会澤口屋組のみなさん。「3回目の優勝になります。うれしいです。燃費がやっぱり厳しかったのですが、みんなのおかげで勝てました」

65表彰式の最後は、全員で記念のシャンパンファイト! 本当にみなさんお疲れさまでした。来年も「DE耐!」で会いましょう!

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