掲載日:2013年08月16日 フォトTOPICS
文・写真/野呂瀬悦史 取材協力/ピアッジオ グループ ジャパン株式会社
これまでのベスパのどのシリーズにも属さずに、まったく新しいベスパとして誕生したVespa946。そのデザインは「未来のライフスタイルと技術を予測」したもの。まさに近未来的デザインという言葉がピッタリのスクーターだ。
2013年8月6日、東京・新宿のホテル「ハイアット リージェンシー東京」でベスパのニューモデル「Vespa946」の日本国内導入発表内覧会が開催されました。この車両は、昨年11月にイタリアのミラノショーで披露され、近未来的なデザインとベスパの伝統的なスタイルが見事に融合された一台として話題となったスクーターです。
「946」という名前は、1946年にベスパ生産第1号車が発表されたことに由来しています。上品で優雅なスクーターであり続ける「ベスパらしさ」を現代に継承し、上質なライフスタイルを提案するモデルとして誕生したVespa946。車両価格115万円というプレミアム価格ながら、実車を目の前にすると不思議な親しみやすさを感じることができたのは、「ベスパらしさ」のひとつの証なのかもしれません。
Vespa946の日本での販売台数は20台が予定されています。もちろん、売れ行きによって割り当て数が増える可能性もあると説明されましたが、全工程ハンドメイドというこだわりの生産方法が貫かれていることから考えても、希少モデルとなるのは間違いないでしょう。そんな「特別なスクーター」として生まれたVespa946をご紹介します。
01落ち着いた雰囲気が漂う会場に浮かび上がったVespa946。右がモンテホワイト、左がルシードブラック。ボディーカラーはこの2色となる。
02ベスパのロゴがなくてもベスパのスクーターとわかる見事なブランドデザイン。なお、車両手前にならぶ箱や冊子はVespa946オーナーズキットで生産完了証明などが入るログ・ブックやマニュアルなどが同梱される。
03ライト類はすべてLED。さらにアルミパーツを数多く採用しているのも特徴のひとつ。ミラーステムやハンドルバーブラケットなどもアルミ製で、ハンドルバーブラケットにはブレーキマスターシリンダーを内蔵。機能と美しさを両立している。
04視覚的にベスパを感じることができるフロアレール。実用性重視のパーツにもデザインを忘れないのがイタリア流。
05繊細な曲線を描くサイドカバーもアルミ製。真横から見るとスマートに感じるが、正面からみるとサイドカバーがかなり張り出していてボリューム感を出している。
06新設計の12インチ2ピース式ホイールを履いたフロントタイヤ。右サイドから見た様子。
07ブレーキは前後ディスクブレーキ。さらにABSを装備している。
08リアにはABSのほかにASR(トラクションコントロールシステム)も採用されている。なお、エンジンはLX125と同じSOHC3バルブ空冷124ccエンジンが搭載されている。
09ヘッドライトと一体式のフル液晶デジタルメーターパネルは、燃料・速度・時計・オド・トリップなど多機能表示が可能。
10こちらはオプションのフライスクリーン(28,980円)が装着された状態。
11左グリップ側、各種ボタン類もデザインされているのがわかる。
12右グリップ側も同様だ。なお、ハンドルグリップもハンドメイドで仕上げられたもの。
13プラクティス直前にマシンを待機させる“パルクフェルメ”へとマシンを移動。チーム無限はUKホンダとパジェットホンダのピットに間借りした。TT Zeroのプラクティスはレース後に行われるため、走行後のライダーをここで待つ。
14オプションの本革シート(60,375円)とクロームリアラック(19,215円)に本革のヘルメットバッグ(65,310円)が装着された状態。。
15このモデルを象徴するデザインシートは着座部分が開いて給油口が現れる。
16左サイドカバーを外すとベスパでは初採用となったリンク式リアサスペンションシステムが見える。
17サイドカバー裏面の様子。アルミ製のため補強が施されている。
18イタリアポンテデーラ工場で専任担当者がハンドメイドで仕上げるVespa946。伝統の技と最新のテクノロジーによって生まれた至高の一台といえる存在だ。
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