カブ生活

ゆるカブ第百十四回「一期一会のカブと31人@カフェカブ青山」

掲載日:2019年11月03日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

2日目に登場して人気投票第4位に輝いた「スーパーTAG」のオーナーは川崎のカスタム&レストアショップ「G-LADDER」の“平間”さん。このカブはスーパーカブをデザインされた木村譲三郎氏の元部下でいらした鵜飼氏が手掛けたらしいということしかわからないそうで情報を絶賛募集中です。一度見たら忘れられないブルーのカラーリングと美しい曲線(なんと金属製!)に目が釘づけ。魅力的なカブは謎に包まれています。

カフェカブの2日間で出会った
オーナーさん&カブの写真がど~んと31人分です!

これでラスト!「第23回カフェカブミーティングin青山」(カフェカブ青山)の3回目です。2日間で約700台のカブが青山に集結しました。参加者としてエントリーできるのは一日ですが、熱心なカブファンは両日とも青山へやってきます。ある参加者さんは「だってカブのお祭りだもの」と。

カフェカブをキッカケに新しい出会いがあったり、活きのいい情報が交換できたり。交流の場として盛りあがっていますよ。さて、ラストとなる今回も”ゆるカブよしえ”が出会ってお話しさせていただいた31人の方をご紹介します。

シルバーの仕上げが美しい“永森”さんのC50行灯カブ。彼のカスタムを楽しみにしているファンは多く5年連続で人気投票に入賞。今年は開催時期が約2カ月も早かったので大慌て。毎日、仕事が終わってからコツコツと作業して、わずか1カ月で仕上げたそうです。ちなみに彼のヘルメットはボーリングのボールに合わせて加工した傑作です。

静岡からの“永森さんのお友達”さんはシンプルなカブに赤のアクセントを。シートとリアのランドセル、グリップとステップを赤で統一しています。

2日目の「ブリジストン賞」に輝いた“ゲッター”さんです。膝の間にあるサブタンクにご注目。ガソリンはまずサブタンクの方を使い切ってから本タンクに切り替えるそうです。というのも本タンクは燃料計の表示で残量がわかるからガス欠のタイミングが掴みやすい。3年前の事故から復活して今夏は1カ月かけて北海道を6,000㎞走ったそうです。

名古屋から自走の“カブリスギ”さん。黒のJA10はキャンプ仕様です。大容量の積載もサイドスタンドを強化しているから安心ですね。リアボックス上の台はワンオフ! 天板は廃材の木材を使い、金属部分は知人に曲げてもらったそうです。広くて使いやすそう。翌日は精進湖でキャンプ。富士スバルラインで富士山へ向かわれました。

青空カラーのグラデーションに黄色いカゴが目を引きます。カバーは100均のファブリックをはぎ合わせたもの。オーナーの”ごま”さんが自分でチクチク縫ったそうです。カウルやサイドカバーの縁モール、スポークスキンも青で統一。藤沢(神奈川県)のご当地ナンバーも空色だ!

“キティ”さん(渋野日向子さん)は宮ケ瀬ダム(神奈川県)で定期的にカブミーティングを開催中。参加者さんとのコミュニケーションのためにコスプレを始めて深みにハマったとか。カフェカブ参加者にもお仲間さんが多数。使い込んだリトルカブのナンバー台はトレイ!? 手前に写っているカラフルな遊び心満載のカブは人気投票では常連のMIXさん号です。

青森で手に入れたという“サムライくん”さんのリトルカブはなんと、リコイルスターターでした。イベント中にエンジンを始動させることはできないので撮影用にポーズだけ。

プラズマイエローがまぶしい“とゐ”さんのC50ストリート。レッグカウルを上手にカットしてクロスカブ風アレンジかなぁ。キュートなビーズのチャームは知人女性がカブのイメージで作ってくれたそうです。

リアボックスに「ダムを巡ってます」の大きなステッカーが目立つ“ダム”さんはカブでダム巡りツーリングをするそうです。新潟県の南魚沼から5時間かけて5度目のカフェカブ。長距離を走るのに事務用椅子をバラして作ったバックレストを装着。1日に最長で1,100㎞を走ったこともあるそうです。

パッと目を引くアップマフラー! それだけじゃないのです。“やま”さんのカブプロはクロスカブのライト、キャリア、シートを装着しています。この厚みのあるシートはお尻にやさしいと人気みたい。

“TAKA兄ィ”さんはハーレーテイストのカブ。ハーレーのマフラー、ウインカー、ヘッドライト(ネジで高さの調節ができるヤツ)、シートなどなど。シートを持ちあげると本来のタンクスペースは物入れに。グローブや小物などが入って収納力はなかなか。タンクはオレンジ色のモンキータンク。スクーターのハンドルやチャリペダルのキックなどカスタム大盛りで見どころ満載!

2000年CT110オーストラリア仕様の“ジョリー”さん。19年間大事に乗り続けて約37,000㎞走行。バッテリーは12Vに変えているけれどリアに広げたソーラーパネル(suaoki製)でスマホなどを充電しています。

イケメン28歳の“7714”さんは55周年のリトルカブ。岡持ちと風防が彼にとってカブの象徴です。メインキーをサイドに移設してリアフェンダーを再溶接しています。カウル内には100㎞/hスケールのスピードメーターやオイルクーラーも付いています。ガードは100均の揚げ物トレイで自作。車体をできる限り低くしたので長時間走行は腰にくるそうです。

イベントの最中に離脱される方もチラホラ。リアボックスの「高圧ガス」ステッカーが印象に残る茨城からの方(お名前を聞き忘れました、すみません!)です。渋滞を避けて一足先にお帰りに。

ハンドルポストにタイ語の表記!“かーしま”さんはタイカブ(JA16)に乗って3カ月。来年はこれでSSTR(サンライズサンセットツーリングラリー・ゆるカブ第百四回、百五回ほか参照)に参加しようかと。厚木のショップ(モトショップラング)で購入。

オーナーの“タグ”さんの一言は「デカケツ&バーハン」で完結! とにかく潔くすっきりと美しいカブラ。黄色が目を引きます。

“田中ちゃん”さん(右)の提案で50周年繋がりの3台が並びました。”椋”さん(左)は群馬からスヌーピーとタンデムで3時間。昨年は地下帝国に駐車していたのを覚えていますよ。静岡からの“ヒロ”さんはアオシマ(フィギュア)情報通。

ゲスト登場! クロスカブで日本一周を終えたばかりの下川原リサさんです。4カ月の旅の最中に配った名刺は400枚!

キュートな2人は19歳のカブファン。たまたまカフェカブを知った“はる”さん(左)が、カブに乗りたくて免許を取った“いお”さんを誘って見学にやってきました。

会場にはカブのカプセルトイも登場。100円玉を手にドキドキしながら捻るのは老若男女を問わず。

参加者に配られた今年の記念ピンズはC125(右下)。わたしは2011年から参加して8個目(2016年は参加できず)です。

参加者としてエントリーしていた某女性バイク誌で取材中の“小沢”さんは昭和レトロなアイスクリーム屋さん仕様。木箱や中に仕舞ってある大きなベル(木製の取っ手つき)は大井で開催されるフリーマーケットで探したそうです。

C90の“カブ猫”さんはミカン箱を載せて浜松から。「ダンロップ賞」受賞、おめでとうございます。きれいな磨きは人力バフでほどほどにが信条。ハンドル左側のスイッチを押すと左サイドカバーのランプがほんのりと灯ります。

長野県からやってきた“タッキー棟梁”の材木屋さん号はリヤカーをヒッチボールでジョイントしたカブトレーラー。かつて地元郵便局(長野県)で使われていたリヤカーを縁あって手にすることができました(ゆるカブ第百六回)。初参加にして第6位入賞です。

静岡からの“荒木”さんは以前にもご登場いただきました。たくさんの旅の写真を飾っていると自然とお声も掛かり、カブを囲んで楽しそうな人の輪ができていました。

子どもさんの運動会へ向かうため、途中でお帰りになられた角目カスタムさん。赤いスタッフシャツの方とお見送りしながら、「いま角目カスタムはきてますよね」と盛り上がりました。みなさん、どうでしょう。そろそろ角目が新鮮に見えてきませんか。

この鹿の角は一度見たら忘れない。お帰りのところを撮影させていただきました。革にコンチョや鋲で飾りをつけてカントリーな雰囲気です。バックミラーやヘッドライトの丸い形に添う革が新鮮。リアの泥除けも革でした。お名前を伺えずにごめんなさい。

60周年の赤いカブを還暦記念に購入。2日目の人気投票第3位の方(お名前を伺い忘れました、すみません!)です。

“純”さんはこの60周年記念号で今年のSSTRにエントリー。福島県のから石川県の千里浜までを1日(日の出から日没)で走り切りました。

SSTRにカブで参戦している”松本”さんのプロカブ号。積載力抜群&速いです!

2日目の第1位を獲得した黄金色に輝くカブは2017年の東京モーターサイクルショーに展示された1億台記念のスーパーカブ110にそっくり! ホワイトリボンのタイヤを履かせるとカジュアルな感じになりますね。”木村”さん、おめでとうございます。

なんだか角目カスタムがカッコイイぞ! “なな”さんのシートはかつて乗っていたシャリーのもの。キャリアを取っ払ってホームセンターで見つけた取っ手を装着。セパハンやマフラーなど、ちょっぴりヤンチャなカスタムに仕上げています。

今年もカブでお腹がいっぱいになる幸せな2日間でした。ご縁をいただいたみなさま、どうもありがとうございます。なかには魅力的なカブを前にオーナーさんが不在でお会いできず涙を飲むこともありましたが、またの機会に恵まれますように。みなさま、どうぞ健やかなカブライフを! これからもよろしくお願いします。

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