スズキ アドレスV125

スズキ アドレスV125 – 人気の通勤スクーターが4スト化

掲載日:2009年06月24日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

スズキ アドレスV125の特徴

軽量ボディで街を駆け抜ける
最強クラスの通勤マシン

アドレスV125最大の特徴は、なんといってもコンパクトなボディサイズ。一般的な原付2種スクーターに比べても小さく、どちらかといえば50ccクラスに近い大きさと言えるでしょう。車体重量も軽量で、同クラスのホンダ・リードと比較しても20kg近い差があります。この軽さのおかげでセンタースタンドも軽く、駐輪場での取り回しも良好。入り組んだ場所に入り込んでも、小さなボディを生かしてスムーズに走ることができます。また、シート高も低いため足着きもよく、初心者や女性でも安心して乗れるでしょう。そして、個人的に注目したいのは、ヘッドライトの明るさ。マルチリフレクターヘッドライトを採用しており、配光もワイドで光量も十分。街灯の少ない場所でも不安を感じませんでした。

スズキ アドレスV125の画像

走行性能の高さも見逃せないポイントです。原付2種クラスの4サイクルエンジンは一般的にマイルドさを優先した特性が多いですが、アドレスV125は出足こそソフトな感触なものの、それ以降の加速はとてもスピーディ。2サイクルエンジン車からの乗り換えでも、不満を感じない体感加速を実現しています。車体の軽さもあって操作感はとても軽快で、ブレーキの効きやコーナリング性能に不足を感じることはありませんでした。むしろこれまでの原付2種スクーターにあった重さを感じさせないスポーティな乗り味は、通勤バイクというカテゴリだけに収めてしまってはもったいないレベルです。

ただ、スポーティで軽快な乗り味を楽しめる反面、長距離走行は少々苦手なところがあります。軽量なボディは小回りがききますが、直進安定性という面では物足りないところも。シートはタンデム可能ですが、パッセンジャー側シートはかなり座面が狭くなっていますので、あくまでも非常用と割り切った方がいいかもしれません。サスペンションもスポーティな硬さとなっており、乗り心地はどちらかといえばハードな雰囲気です。とはいえ、余裕ある収納と力強い走りはツーリングでも活躍できる実力を秘めており、気軽な日帰りソロツーリングなどなら十分楽しめます。通勤などの毎日の足を中心に、これほど便利で速いバイクはそうありません。ベストセラーバイクの実力は、伊達ではないと言えるでしょう。

スズキ アドレスV125の詳細写真は次ページにて

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