キムコ レーシングS125

掲載日:2016年09月14日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

キムコ レーシングS125の画像
KYMCO RacingS125

ハイドロフォーミングフレーム採用
レーシングシリーズの最新モデル

台湾はキムコのスポーツスクーター、レーシングS125が、10月14日に発売となります。この車両は、台湾や日本で人気のレーシングシリーズの最新モデルです。フルモデルチェンジで車体骨格にはハイドロフォーミングフレームを採用。外観デザインはアスリートの肉体を思わせるダイナミックな造形となり、さらに車体横に露出したフレームも力強さを感じさせるビジュアル要素となっています。フロントのホークアイヘッドライトはハロゲンの2灯式、ポジションランプとリアのストップランプにはLEDを採用しています。

ハイドロフォーミングフレームは、材料のパイプに注入した液体に圧力を掛け、パイプを膨張して成型します。一般的なパイプフレームに比べ、少ない部品点数で高強度に仕上げることができ、結果として高速時の安定性や回頭性、立ち上がりのトラクション性を有利にしています。また、エンジンハンガーには新たに水平下吊式を採用、操縦性やコーナーリング中のバランスも向上させています。

足の置き場に自由度を持たせたフロアボードと、人間工学に基づき座面を最適化したエルゴノミックシートの採用で、乗車ポジションの選択肢は広く、また、長時間のライディングでも疲れにくくなっています。ブレーキ周りも新しくなり、フロントには240mm径のフローティングペタルディスクを採用、リアもディスク式となりコントロール性が向上しました。

パワーユニットはSOHC4バルブの空冷4ストローク単気筒です。エンジン内部にはNASA388材の軽量ピストンや低張力ピストンリング、ローラーロッカーアームなどを使いフリクションを低減。加えてケーヒン製のインジェクションシステムも採用し、レスポンスの向上と力強い出力特性を実現しています。

そのほか、メインキーシリンダーの横にはUSB充電ポートを標準装備、インナーレッグシールドには500mlペットボトルが入るグローブボックスを用意、シート下にはフルフェイスを入れても余裕のあるバゲッジスペースを確保。カラーバリエーションは、ルビーレッドとパーリーブラックの2色をラインナップ。車両価格は税8%込みで29万9,160円です。

キムコ レーシングS125のここがポイント!
  • ● 優れた剛性のハイドロフォーミングフレーム
  • ● アスリートの筋肉を思わせるダイナミックな外観デザイン
  • ● USB充電ポートや収納など充実したユーティリティ

キムコ レーシングS125のライバルはこれだ!

  • SYM
    ジェットパワー125

    デュアルヘッドライトを採用したスポーティスクーター。エンジンはインジェクション搭載の空冷4ストローク、フロントブレーキにはウェーブタイプのディスクを採用する。

  • PGO
    G-MAX125

    最高出力9.9kwの水冷4ストローク単気筒を搭載。フロントブレーキには220mm径のウェーブディスクを採用。シート下のラゲージボックスには12VのDCソケットも装備している。

  • アプリリア
    SRマックス125

    レーシングイメージとGTスタイルを融合したスポーツスクーター。エンジンはSOHC4バルブの水冷4ストローク単気筒。ウインドスクリーンは3段階で取り付け位置を変更可能。

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