掲載日:2017年01月18日 特集記事&最新情報
取材協力/スズキ株式会社 文/丸山淳大 写真/栗田 晃
車体がフルカバードされたスクーターや1,000ccを越えるビッグバイクとなると、メンテナンス初心者はなかなか手が出しづらいように思えるかもしれない。しかし、どんなバイクでもメンテの基本は変わらないはずだ。特に日常的な点検やベーシックな消耗品交換などは、初心者にも挑戦しやすい作業である。最初は簡単なものからトライしてみてはいかがだろう。自分で行った作業で愛車の調子が変わる体験をすれば、バイクいじりの楽さを実感できるだろう。まずは工具を手に持って、休日に愛車と自宅で過ごしてみよう!!
迫力の装備とスタイリングに圧倒されそうなモデルだが、タイヤもブレーキもサスペンションも基本的点検内容は原付と同じ。たまの休日しか乗れないならば、走り出す前に安全点検。慣れてくれば時間もかからないし、何より安心感が違うぞ!!
街乗りでも長距離ツーリングでも行うべきチェック項目には違いはないが、自宅から遠く離れた土地勘のない場所でトラブルに遭遇してはつまらない。GSX-S1000のフロントはラジアルマウントのブレンボ対向4ポットキャリパーを装備し、パッド残量はキャリパー後部から容易にチェックできる。一方リアブレーキはニッシンのピンスライドキャリパーを装備し、こちらもキャリパー後方から見ればパッド残量が簡単に確認できる。パッドの減りを点検するのと同時にピストンの汚れ具合も見ておこう。
タイヤの空気圧は徐々に低下していくので、最低でもひと月に一度は確認しよう。週末しか乗る機会がないなら、空気圧点検はより重要になる。近所のガソリンスタンドで点検すればいいやと思っても、自動車専用のエアチャックだとバイクのホイールにセットできないこともある。自宅にコンプレッサーがなくても、フットポンプとエアゲージがあれば点検と加圧はできる。空気圧は前が250kPa、後ろが290kPa。
走行中の跳ね石や雨水などが付着することでインナーチューブが汚れて、その汚れがアウターチューブのオイルシールに噛み込むと傷やオイル漏れの原因になる。きれいなウエスで定期的に汚れを落として、ラバーシール組み付け剤をスプレーすれば防錆皮膜になるとともに、オイルシールとの摺動抵抗が減少することでサスペンションの動きも良くなる。
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