フルエキも途切れることなくラインナップ
CB1300SFをより楽しむためのパーツ達

掲載日/2025年11月28日
取材協力/アールズ・ギア
取材・撮影・文/木村 圭吾
構成/バイクブロス・マガジンズ

「PROJECT BIG-1」の集大成ともいえるのがホンダCB1300SFだ。資質の高さからロングセラーとなっているバイクでもある。その追い求められた機能性に、クオリティの高さで楽しさや魅力をアップさせるのがアールズ・ギアが提供するパーツ達である。

軽量化に貢献するチタンフルエキゾースト
仕上がりの美しさも魅力のビレットパーツ

そのデビュー以来高い支持を集め続けているホンダCB1300スーパーフォア(以下CB1300SFと記述。ここではSC54系を指し、SBなどの派生車種を含む)。1992年にリリースされたCB1000スーパーフォアから始まった「PROJECT BIG-1」の集大成であり、ロングセラーモデルとしての完成度の高さも魅力の一つといえるだろう。

そんなCB1300SFを見つめ続けている1人がアールズ・ギア代表の樋渡 治氏である。同社はマフラーやビレットパーツを中心としたメーカーであり、創業以来ハイクオリティな製品を作り続けている。

「パーツ開発時のテストやツーリングで、かなり長い時間や距離を乗ってきてます」と樋渡さん。「ツーリングバイクとしては、とても高い資質を持っていると思います。重量があるので、それが高い安定性を生んでいます」。威風堂々としたビッグバイクらしいたたずまいを持ち、クラッチを繋いで走り出した瞬間から得られる安心感。それは乗った経験があるならば理解できる感覚だろう。

「切り返しも重くないし、決して車重があることはネガティブにはなっていない、トータルバランスの高さがあるオートバイだと思います。でも、重量があるぶん押したり引いたりの取り回しは重くなっています」。

軽量化への貢献度が大きいのがマフラー交換だ。同社が得意とするチタンフルエキゾーストならば、マフラー単体比で重量は約半分程度になる。得られるメリットは、それだけではない。心地良いトルク特性で全域でのパワーアップを果たしており、得られるサウンドも『音質』を重視したインラインフォーらしいものとされている。もちろんルックスの向上も大きなポイントだろう。また同社はCB1300SF(SC54)に関しては、切れ目なく合法的なフルエキゾーストシステムを作り続けている唯一のマフラーメーカーであるのも特筆すべき点だろう。

エキゾーストシステムと同様に、設計から試作、量産までを社内で一貫して行なっているのが、アルミのブロックからマシニングセンタを用いて製作されているビレットパーツ達である。取材時にはCB1300SF用として、新にライディングステップキットがラインナップに加わろうとしているタイミングだった。操作性を向上させることを開発のメインとしており、コントロール性を重視したスポーティーなポジションとしている。また求められる剛性の確保はもちろんのこと、それを左右で整えており、ワークスマシンの開発にも携わったレーシングライダー経験者ならではの樋渡さんの知見が活かされている。そしてまた機能性の追求だけではなく、ルックスの向上を果たすための削り込みも幾度となく検討されており(それが可能なのも自社生産の強みでもある)ドレスアップパーツとしての要素も高い。他にもCB1300SF用としてラインナップされているビレットパーツとしては、マスターシリンダーガードやスタンドハイトブラケット、ヘッドライトステーがあり、今後はサブフレームも開発予定とのことだ。

乗り込んで追求した形状と硬さ
乗り継ぐオーナーからはリピートも

同社の隠れた(?)ヒット作とも言えるのが「ワイバン コンフォートシート」だろう。純正のシートベースを用いて形状を変更、快適性を得られるものだ。「乗り込んでいって『こうであったら良いな』をカタチにして製品化した物の1つですね」と樋渡さん。テストやツーリングで年間2万km近くをバイクの上で過ごしており、適切なライディングポジションの構築は快適にCB1300SFを楽しむためには必要不可欠な要素との思いがある。快適性と共に体重移動などの操作性も求められるが、それらを高い次元で纏め上げているのが「ワイバン コンフォートシート」なのである。CB1300SFを乗り継ぐユーザーから再び、あるいは三度とオーダーが入るのも、商品力の高さの証左と言えるだろう。

上のタイトル画像で装着されているマフラーは、ワイバンクラシックR フルエキゾーストシングルUPタイプ。その「Final Anniversaryモデル」だ。画像のサイレンサー形状は真円ラウンドデザインで、異形オーバルデザインもある。左斜め後方からの画像は、ワイバンクラシックR フルエキゾーストツインSタイプの「Final Anniversaryモデル」だ。シングル、ツイン共にサイレンサーのカラーはチタンドラッグブルーと、チタンポリッシュが用意されている。そしてスタイリッシュなアップタイプと、純正パニアケースが装着可能なSタイプがあり……と全ては書き切れないほどの選択肢がある。また今回掲載しているエキゾーストシステムの画像は全て2021年からの8BL-SC54に適合した「Final Anniversaryモデル」のものであり、その他の型式に適合する製品は同社のサイトで確認していただきたい。

写真の車輌に装着されているのは、Racing Concept CB1300SF ライディングステップ。ジュラルミンを削り出して製作されており、高い剛性を確保、その左右バランスにも留意されている。ステップ位置は4カ所から選択可能なマルチポジションタイプ。カラーは、ブラック、オレンジゴールド、クリアシルバーアルマイト仕上げの3色を用意。ステップ位置の移動量などは同社のサイトにて確認を。

フロントタイヤから巻き上げて飛ばされた小石などのダメージからフィンを守るラジエターコアガード。中央部はメッシュを細かくしてプロテクター性を高め、左右は目を大きくして通風性や放熱性を確保。車輌に装着されたラージロゴと、単品画像のスモールロゴがあり、カラーはいずれもシルバーとブラックが用意されている。

CB1300SF専用パーツとなるヘッドライトステー。ステップなどと同様にジュラルミンを削り出して作られており、ドレスアップ効果も高い。中央には七宝焼きのワイバンマークを装備。

リザーバータンクのキャップと共締めするマスターシリンダーガード。ブレーキ、クラッチ側いずれも共通。ジュラルミン削り出しで、カラーは画像のダークブルーの他に、ブラック、クリアシルバー、クラシックゴールドが用意されている。

純正シートボトムをベースに製作されるワイバンコンフォートシート。座面の形状をフラットにすることで疲労を軽減。ライディング時の快適性とコントロール性が大幅にアップ。

スタンドハイトブラケットTYPE2。サイドスタンド使用時の傾きを補正し、起こすときの操作性改善に貢献。また接地面積が増えることで、路面へのめり込みも軽減する。

EWC世界耐久チャンピオンの経験もあるTSRとのコラボでカスタムしたCB1000F。

INFORMATION

アールズ・ギア
住所:三重県亀山市能褒野町62-9
電話:0595-85-8778
営業時間:9:00~18:00
定休日:土、日、祝日
https://www.rsgear.co.jp

社名のRには、主力商品であるマフラーのエキパイが描く曲線(アール)や、ライダーに向けたといった意味が込められている。開発段階では代表の樋渡さん自らも実走し、機械では現しきれない微妙な変化を感じ取る“人間シャーシダイナモ”としての能力を発揮し、よりライダーの感性にフィットした製品へと仕立てられている。

アールズ・ギア