フルエキでもスリップオンでも味わえるアールズ・ギアのクオリティの画像

フルエキでもスリップオンでも味わえるアールズ・ギアのクオリティ

  • 取材協力/r's gear  取材・写真・文/木村圭吾  構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
  • 掲載日/2017年3月7日

マフラーの開発は排気“調律”との戦いだ。ヌケが悪くても良過ぎても、パワーアップには繋がらない。どのようなレイアウトで纏めるか? そこがメーカーとしての腕の見せ所となる。アールズ・ギアではさらに実走テストを重ねて調律する。そうして製品化されたマフラーは、フルエキでもスリップオンでも楽しめる。

いずれの製品にも共通するは
アールズ・ギアのこだわり

アールズ・ギアのマフラーは、フラッグシップモデルのエキパイやテールパイプを手曲げしたオールチタンの『ワイバン』が有名だが、魅力的な製品は多岐に渡っている。

久しぶりのネーミング復活で話題となったホンダ・アフリカツイン、クロスプレーンコンセプトのヤマハ・MTシリーズ、アルティメットスポーツのスズキ・ハヤブサ、空冷ツインのネオクラシックモデル、カワサキ・W800など、ビッグバイク用を中心にラインナップ。

アールズ・ギアのフィロソフィは、排気系を丸ごと置き換えるフルエキゾーストシステムに色濃く反映されているが、なにもそれだけではない。テールパイプからサイレンサー部分を交換するスリップオンタイプも用意されている。ルックスやサウンドの変化を楽しめて、車体の中心から遠い場所が軽量化されることで運動性能の向上も望めるうえに、カスタムコストも抑えられる。

車種やタイプを問わず、いずれの製品にも共通しているのはアールズ・ギアのクオリティであり、乗っても眺めても、楽しみが広がるマフラーなのである。

全てにおいて高められたクオリティを
キャラクターに合ったルックスに

フルエキでもスリップオンでも味わえるアールズ・ギアのクオリティの画像

ホンダ CRF1000L Africa Twin用ワイバンリアルスペックフルエキゾーストタイプ フルチタンによりマフラー単体の重量が8kgから5kgへと軽量化に貢献。全域で、特に中低速域がのトルクアップを果たし、アドベンチャーマシンとしての魅力を増大させている。カラーは画像のドラッグブルーと、ソリッドなチタンカラーがある。スリップオンタイプも用意。

フルエキでもスリップオンでも味わえるアールズ・ギアのクオリティの画像

ホンダ CB1100(2010-/2014-)EX用ワイバンクラシック4本出し コンセプトは一目瞭然、国産ビッグバイクの先駆け的な存在であるCB750フォアのマフラーである。それをCB1100系で再現するために、CB750フォアの実車を購入して見比べながら開発は進められた。ルックスのみならず、車検対応でありながらもサウンドにも迫力を持たせ、さらに全域でのパワーアップまで果たしている。

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ヤマハ MT-09/TRACER/XSR900用 ワイバンリアルスペック シングルタイプ センターサイレンサーを含め、オールチタンを用いたフルエキゾースト。全域でのパワーアップを果たし、さらに長距離走行における疲労を低減させる出力特性としている。サイレンサーは画像のチタンエンドを含め3種類を用意。

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スズキ GSX-S1000/F用 ワイバンリアルスペック シングルタイプ 全回転域でのパワーアップを果たしているが、特筆すべき点は低・中回転域において最大で12psの上積みを達成している。それによってコントローラブルでありながら刺激的な加速性能を併せ持つ。スリップオンタイプの設定もあり。

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カワサキ W800用ワイバンクラシック 左右独立排気+キャプトンタイプのサイレンサーで、車検対応ながらも歯切れの良いバーチカルツインサウンドを奏でる。全域でのトルクアップを果たしており、重量がノーマルの半分以下に収まっているのも特筆すべき点だろう。純正オプションのエンジンガードの取り付けも可能。

フルエキでもスリップオンでも味わえるアールズ・ギアのクオリティの画像

アクティブコンフォート(ACTIVE COMFORT)と名付けられたアルミのビレッドパーツも展開している。画像のマスターシリンダーキャップは、表面に入っているミル刃の切削痕が美しい。こちらのワイバンエンブレムタイプの他に、アールズ・ギアのロゴタイプなどがある。また、ヘッドライトステーなどもラインアップ。

フルエキでもスリップオンでも味わえるアールズ・ギアのクオリティの画像

ワイバンコンフォートシートも展開。コンセプトは「快適で高性能かつ高品質」。座面の形状はフラットで、疲労の原因となる前下がりを無くしている。中味のウレタンの材質も見直しており、軽く触れた程度では硬く感じるが、長時間のライディングでも疲れ難くするためだ。表皮はディンプルと、リアルレザーの2種類から選択が可能で、CB1300系用では赤レザーもある。

アールズ・ギア

アールズ・ギア

住所/三重県亀山市のぼの62-9
電話/0595-85-8778
営業/9:00-18:00
定休/土、日、祝日

社名の「r」には「エキパイが描く曲線=アール」や「ライダー」に向けた、といった意味が込められている。開発段階では代表自らも実走し、データには現れない微妙な変化を感じ取り、ライダーの感性にフィットした製品へと仕立てる。