高梨はづきと美環がGPXニューモデルで小江戸『佐原』を目指しトコトコランチツーリング

掲載日/2023年3月13日
取材協力/GPX JAPAN株式会社GPX千葉
取材、文/高梨はづき、美環 写真/小野寺淳
構成/バイクブロス・マガジンズ
タイから日本へと海を越えてやってきた、新進気鋭のモーターサイクルメーカーGPX。いま日本国内において世代・性別を問わず人気を集めているという噂のブランドだ。今回はバイク女子タレントとして活躍中の高梨はづきさんと美環さんが、GPXの最新2モデルに跨り、江戸時代に水郷として栄えた小江戸『佐原』を目指してランチツーリングを敢行!

バイク女子2人が千葉県北部の香取市佐原にあるという絶品ランチを目指して、途中思いつきで寄り道しながらわいわい楽しくツーリング!

LEGEND250 TWINⅢと初対面!
(高梨はづきパート)

バイクブロス読者の皆さん、こんにちは! 高梨はづきです!

わたし、昔ながらのクラシックな見た目のバイクが何より好きで、愛車も250ccのクラシックタイプのバイクなんです。GPXのLEGEND250 TwinⅢ(以下:レジェンド250ツイン3)は、以前SNSで見かけてからずっと気になっていた車輌なので、今回試乗できるのをすごく楽しみにしていました。

試乗車両をお借りしたGPX千葉の店長さんが丁寧にバイクの説明をしてくれました。2022年に店舗を改装リニューアルしたばかりだそうで、店先や店内には他にも気になるバイクがたくさん!

わたしがお借りしたレジェンド250ツイン3。見た目はクラシックだけど最新装備を搭載しているこういうモデルのことをネオクラシックと呼ぶ人もいるそうです。

わたしが今回試乗させてもらったのはWHITE EVERESTというカラーリングです。流行りのネオクラシックというジャンルになると思うのですが、スポークタイプのホイールや丸目のLEDヘッドライトなどもさることながら、一際目を引いたのが深みのあるワインレッドカラーのシート。この仕様が純正なんて……。思わずにやけてしまうほど、素敵な装いにやられてしまいました。クラシカルな見た目にこういったワンポイントのおしゃれを効かせてくるあたりが、物欲をかき立てられますね……。

見た目だけですでに良い意味で裏切ってくれたレジェンド250ツイン3ですが、実際に跨ってみると身長158cmの私でも足が踵まで地面について、足つき性も不安なしでした! タイ製のオートバイに乗るのは初めてだったので少し不安もあったのですが、よく考えてみたら体の大きいヨーロッパの人たちが作ったオートバイよりも、わたしたちと同じアジアの人が作ったオートバイの方がしっくりくるのは当たり前でしたね。

縁にパイピング加工を施した高級感のあるシート。テール部分には「Legend」の刺繍文字が光ります。わたしが気に入ったこのワインレッドシートはニューカラーであるホワイト(WHITE EVEREST)だけの特別仕様なんです!

プリロード調整が可能なリザーバータンク付きYSS製リアサスペンションを左右に標準装備しています。

メーターはフルデジタルLCD式を採用。野暮ったさを感じさせない適度なサイズ感が嬉しいですね。

灯火類はすべてLEDを採用。ヘッドライトは丸型でクラシックスタイルをしっかり踏襲しています。

タンク部分にはキルティング調のニーグリップパッドを装備。タンクパッド仕様は国産の現行バイクに見られなくなって久しいので、クラシックファンには嬉しい装備です。

レジェンド250ツイン3は全3色あって、他にはブラック(BLACK NIGHT)とグリーン(GREEN FOREST)がラインナップ。どちらも同じくらいカッコイイので気になる方はGPX JAPAN公式HPでチェックしてみてくださいね。それではツーリングに出かける前にお次は美環ちゃんのバイク紹介をどうぞ!

イタリアンデザインなGR200Rダコルサ2
(美環パート)

こんにちは。美環です!

今回わたしが試乗するのはDEMON GR200R Dacorsa2 (以下:デーモン GR200R ダコルサ2)。少し紫がかったブルーで渋くてカッコいいカラーリングの2023年ニューモデルです。旧モデルもカッコよかったのですが、カラーリングとデカールが変更されたこのニューモデルは、さらに洗練されたデザインにアップデートされています。

DEMON GR200R Dacorsa2はGPXのラインナップの中でスーパースポーツに分類されます。 

東南アジアのバイクってちょっと野暮ったいデザインが多いイメージでしたが、デーモンGR200Rダコルサ2の実物を目の前にして「やっぱりGPXは違うな〜」と思ったわたし。聞くところによるとイタリア人デザイナーが手がけているんだとか。どうりで名前やタンクのデザインにイタリア感が散りばめられていると思いました!

ダコルサ2のタンク上部にはイタリア国旗と同じ緑・白・赤のワンポイントが。ちなみに『Da corsa(ダコルサ)』はイタリア語で『レース』という意味。ところどころにデザイナーさんの遊び心が垣間見えますね!

抉り上げるようなリアフェンダーがクールなデザインをさらに押し上げています。テールライトやウィンカーも含め灯火類は全てLEDを採用。

フルLED液晶のメーターは見やすくて、MODEボタンはソフトタッチでも操作できるような仕様になっているので女性ライダーにも優しい設計でした。

2バルブだった前モデルから4バルブに変更され、より高回転型に進化したエンジン。エンジンカバーのカラーリングが全体とマッチしておりデザイン性の高さが伺えます!

フロントカウルは、野暮ったさをまったく感じさせない攻撃的かつスタイリッシュな顔つきで、200ccのバイクとは思えない精悍さ!

GPXのスーパースポーツには『Dacorsa2』の付いていないスタンダードモデル『デーモン GR200R』もあり、このモデルだけで年間ランキングを争うワンメイクレースも日本国内で開催されていて、とても盛り上がっているんだとか! めちゃくちゃ楽しめそうなバイクで、ツーリング前から心が躍ります!!

ということで今回は高梨はづきちゃんとの女子ツーリング!
千葉にあるという小江戸街までランチを食べに、さっそく出発だ〜!!

はづきちゃんもわたしも初めて乗るモデルなので操作感を確かめながらゆっくりとツーリングスタート。どちらのモデルも小柄なわたしたちでも楽に扱えるので、老若男女問わず楽しめると思います!

ツーリングはスタートする時が一番ワクワク! ビビッドオレンジのウェアに負けないくらいデーモンGR200Rデコルサ2のブルーが鮮やかで相性バッチリ!

まだランチには早いのでバイク神社へ寄り道!
(高梨はづきパート)

2023年が明けてすでに2ヶ月が経ったにも関わらず、今年まだ交通安全祈願をしていなかったわたし……。少し調べてみると今回のツーリングの目的地・佐原までの道中にバイク神社を発見したので、美環ちゃんにお願いして寄り道させてもらうことに。

低速トルクがあるためトコトコツーリングでも楽しさを感じることのできるレジェンド250ツイン3。高回転域のトルクもフラットで扱いやすく、クラシカルな見た目に反してスポーツ走行も楽しめてしまいます。

わたしが乗ったレジェンド250ツイン3は、最初こそクラッチ操作に少しクセを感じましたが、慣れると楽しくなってくるバイクでした。クラシカルなバイクといえば単気筒エンジンが主流なように思いますが、2気筒エンジンだからこその力強さと余裕のある鼓動感についついハマってしまいそうになります。寄り道した『柏の杜オートバイ神社』に到着する頃には操作にもすっかり慣れて「これで高速道路も走ってみたいな〜」と更なる欲が出てくるほどでした。

千葉の田園風景が広がるのどかな道を走っていると2気筒エンジンの排気音が心地よく、ついアクセルを回してしまいます。クラシックバイクの新たな一面を発見できたようで、お得な気分。

やっと今年の交通安全を祈願できました。『柏の杜オートバイ神社』はバイクのオークション会場として有名なBDSの傍らに作られたバイク神社で、週末はたくさんのライダーさん達で賑わいます。

少し離れた場所にある社務所では、可愛いデザインの絵馬や交通安全祈願のお守り(各1000円)、参拝記念ステッカー(300円)を買うことができます。

利根川沿いを下って小江戸水郷『佐原』へ
(美環パート)

バイク神社で交通安全祈願を終えて、いざ今回のツーリングの最終目的地へ。

道中は利根川沿いを下るルートを通ったのですが、デーモンGR200Rダコルサ2は非力なわたしでもすごくバイクが寝かせやすくて、コーナリングが楽しいバイクなので「せっかくならもうちょっとワインディングが多いルートを選べばよかったな〜」と少し後悔。デーモンGR200Rダコルサ2はまだ珍しいらしく、途中で寄ったコンビニでは休憩中のライダーさんたちに質問攻めに。200ccのバイクでもすごく所有感があって、これでお値段53万9千円なんて、驚いちゃいますよね!

女性でもコーナリングをガンガン楽しめるバイクなので、川沿いのゆったりしたカーブの連続だと少し物足りないくらいの性能を感じました。

佐原という街は江戸時代に水郷の街として栄えたそうで、町屋や商家をリノベーションしたカフェや飲食店、ポップアップショップが立ち並ぶ観光地として人気だそうです。まさに女子ツーリングにピッタリな目的地! 千葉県北部に位置するので房総方面へのツーリングに飽きちゃった人にもオススメできますね。

ということで、佐原に到着! 小江戸の街並みの中を車両で通行できるので、歩行者に気をつけながらぐるっと一周してみました! こんな素敵なところが千葉にあるなんて知らなかったな〜。


歴史情緒あふれる水郷の町、佐原をゆっくりと一周しつつ散策ツーリング。細い道でも取り回しが楽々できるのは小排気量のバイクの特権ですね。

はい、今回の目的はここ「茶屋花冠上川岸別邸」さん。ついに絶品ランチとご対面です!
「茶屋花冠」の3号店として2021年11月にオープンした、看板メニューのプリン・ア・ラ・モードや紅茶、卵かけご飯などが人気のお店です。


この日は平日で観光客もまばらでした。観光案内の方に許可をいただきバイクをお店の前に置かせてもらうと、「茶屋花冠上川岸別邸」の2階席から眺めることができ、エモーショナルなサプライズに!



「茶屋花冠上川岸別邸」の名物はプリンなのですが、実はトンテキも人気メニュー。分厚いステーキにお腹いっぱいになるも、やっぱりデザートは別腹とプリンにも舌鼓を打つわたしたち。

GPXのバイクは意外性の塊だとわかった!
(高梨はづきパート)

ツーリングを終えて、最後に2人でバイクの感想を言い合ったのですが、試乗してみてわかったことは、2台とも事前の予想を大きく上回る性能の持ち主だったということです。もちろん見た目のクオリティの高さや使用されているパーツがしっかりしていることにも驚きましたが、乗ってみての感動がとっても大きいバイクでした。お互いに「そっちのバイクにも乗ってみたかったな〜」ということで。次は試乗バイクを交換してまた2人でツーリングに行きたいですね。

でもレジェンド250ツイン3は本当に欲しくなっちゃいました。GPX千葉では、試乗バイクも豊富に取り揃えられているので、気になる方は一度問い合わせてみてくださいね。

INFORMATION

住所/大阪府貝塚市木積3654-2
電話/050-1746-2535
営業時間/8:00~17:00

タイで生まれた二輪車メーカーGPXの日本総代理店。GPXは国産メーカーでは少ない150ccや200ccといった排気量のモデルを多くラインナップしており、日本でのシェアを着実に拡大してきている。2021年現在、全国30店舗での販売網を整備。