4つのスタイルで様々なバイクに対応する、リード工業のスクランブラーヘルメット「RUDE」

掲載日/2021年12月27日
取材協力/株式会社リード工業
写真、取材、文/伊井覚
構成/バイクブロス・マガジンズ
ヘルメットはバイクに乗る上で欠かすことはできないプロテクターだが、もはやただ頭を守るためのアイテムではなく、ライダーがそれぞれにオシャレを楽しむものへと変化しつつある。50年以上もの長期にわたりヘルメットを作り続けてきたリード工業が来年新発売するスクランブラーヘルメット「RUDE」は、バイクの種類や用途によってその姿を変えて対応することができる。通勤・通学からちょっとしたアドベンチャーツーリングまで幅広くカバーするその秘密に迫っていきたい。

基本形態はスクランブラー
冒険心を掻き立ててくれる頼もしい相棒

昨今流行りのジャンルとして、ネオクラシックというジャンルがある。HONDAのCB1000RやKAWASAKIのZ900RSあたりを代表とするこのジャンルの中に、スクランブラーも内包されており、今回モデルとして使用したBMW R nineT スクランブラーのようなオフロードテイストを混ぜ込んだツーリングバイクが、注目を集めている。

この「RUDE」はまさにこのスクランブラーでの使用をメインターゲットにしたヘルメットだ。

時代とともに、バイクの楽しみ方は変化している。80年代バイクブームの頃は、速さこそ正義、という考え方が主流だったが、SNSの普及に伴って、バイクに高いファッション性を求めるライダーが増えてきている。となると当然、こういったクラシック要素を含むモデルには、クラシック要素を含むヘルメットが似合うというわけだ。せっかくスクランブラーに乗っているのならば、普通のフルフェイスやジェットヘルメットではなく、こういったそのモデルの時代感を再現したヘルメットを使って楽しんで欲しい、というのがリード工業の提案なのだ。

口元にスリットが入ったオフロードレースを彷彿とさせるデザインは、かつてレースシーンの主流であったスクランブラーテイストのバイクにも実に自然に溶け込んでくれる。

そしてツーリングでよく出会うこのような大自然の中でこそ、バイクとヘルメットが一体となり、それぞれのスタイルを引き立ててくれるのだ。せっかくクラシックテイストのスクランブラーバイクに乗っているのだから、その世界観を感じさせてくれるデザインのヘルメットを被ることで、より臨場感をもってツーリングを楽しむことができるはずだ。

もちろん、このスタイルはバイクを降りた時も目を引く。ジャケットやパンツ、グローブ、ブーツなどと合わせてコーディネイトすれば、無骨なバイク乗りのイメージとは程遠い、スタイリッシュなスタイルを獲得することができるだろう。

原付からオフロード、アドベンチャーまで
対応できる、4つのスタイル

「RUDE」の最もシンプルがスタイルがこちら。CT125・ハンターカブやクロスカブあたりと合わせると抜群の相性だ。まるで何も被っていないかのような広い視界を確保でき、ちょっとした買い物や通勤などでも気楽に被れるスタイルで、それでいて頭から顎までしっかりと保護してくれる。

さらに付属するライトウエイトゴーグルを装着することで、スクランブラータイプにマッチし、高速道路などでの利用も快適になる。また、GB350やレブル1100などにも実によく似合うだろう。

また、別売りオプションとしてダックビルバイザーが存在する。ヘルメットの額部分に3つのボタンで簡単に装着することができ、日差しを防いでくれる。ハイパーモタードやアドベンチャータイプのバイクで利用する際にはこのスタイルが良いだろう。

最後のバイザーとゴーグルを併用したスタイルだ。KLX230やCRF250Lのようなオフロードバイクでの利用すらも、叶えてくれる。

見ての通り、街中でCT125・ハンターカブと合わせてみても、絵になる。このヘルメットひとつで、スポーツバイク以外のほぼ全てのジャンルのバイクをカバーすることができるのだ。

ストレスフリーを実現する
充実した機能性

バックルはお手軽なワンタッチ式で、リリースボタンを押すだけで簡単に着脱できるため、旅先でちょっとした休憩時間にヘルメットを脱ぐことも全くストレスにはならない。

内装はもちろん着脱可能。夏場の汗をかくようなツーリングの後には洗濯が可能で、快適な状態を維持することができる。クラシックデザインを意識して敢えてメッシュ生地にしていないあたりも、リード工業のこだわりの一つだ。

ゴーグルの機能性も見逃せない。レンズはライトスモークとなっており、眩しい太陽光を和らげてくれて、そのまま暗いトンネル内に入っても視界は確保されるため、日差しの強い日でも快適。また、ゴーグルに遮られて視界が制限されることも少ない。ベンチレーションシステムを備えているため、レンズの曇りも予防されているし、フィット感にも優れている。単体重量はなんと約85gと超軽量な点も高評価だ。

ヘルメット背面にはゴーグルストラップが装備されているため、ゴーグルのズレも防止できる。また、このストラップの幅は最大70mmまで対応しているため、社外品のゴーグルを使いたいというライダーにも対応してくれるのは、嬉しい心遣いだ。

また、ゴーグルにおいて絶対に外せない機能が、メガネとの併用だ。フレームには予めツルを逃がす切欠が作られており、様々な形状のメガネに対応している。

どんなカラーにもマッチする2色展開
最高のコストパフォーマンス

LEAD
RUDE
価格:¥17,600(税込)
カラー:ホワイト、マットブラック
サイズ:フリー(57-60cm未満)
規格:PSG、SG(全排気量対応)
重量:1,300g

マットブラックとホワイトの2色展開は、どんなカラーのバイクにも合わせられるため、安心して購入できる。また、その価格にも注目だ。デザイン性に優れ、近所のちょっとした買い物から通勤・通学、ツーリング、アドベンチャーまで幅広いシーンで活躍するコストパフォーマンスに優れたヘルメット「RUDE」とともに、スタイリッシュなバイクライフを始めてみてはいかがだろうか。

INFORMATION

住所/東京都足立区宮城1丁目17番21号
電話/03-3912-2751
営業時間/10:00~17:00

戦後、一躍需要を増した自転車の部品製造会社を出発点とするリード工業(LEAD)。復興と経済発展が進むにつれて爆発的に増えたバイク部品の製造に取り組むようになったのは、自然な流れでした(昭和30年)。当時のバイクは、あくまでも実用品。会社の営業者であり、家庭の自家用車でしたから、動くために必要な部品の次は、役に立つ道具にするための用品が求められることもまた、自然なことだったのです。当時は、荷物を入れるためのボックスや快適に走るための風防(スクリーン)が主な商品だったのも頷けます。また、昭和40年代の終わりには、生産拠点を求めた海外進出が始まっています。必要なものを、より求めやすい価格で、大量に生産するためです。その後、国内のバイク人気を追い風に事業を拡大し、レザーウェアの製造を行っていた時期もありました。現在の主力商品はヘルメットと盗難防止用品、それからグローブとバイクカバーも。求めやすい価格と豊富なバリエーションで、昔と同じようにライダーの役に立つ道具を作り続けています。