
実写かと間違えるほど美しく緻密に再現されているRIDE4のグラフィック。RIDEシリーズは、バイクシミュレーションを牽引する存在なのだ。
これまでに幾度かRIDEシリーズをプレイした経験を持つ中野真矢さんだが、かなりブランクがあるそうだ。そんな中野さんにチャレンジしてもらったのは、走りなれた「筑波サーキット コース2000」でのタイムアタック!
RIDE4は購入時から180車種ものモデルが用意されており、さらにアップデートされることによって最終的にはなんと250車種以上になる。そんな膨大なバイクの中から中野さんは最新型のカワサキ・ZX-10Rをセレクトし、まずはカスタマイズを行うところからスタート。
エキゾーストシステム、チェーン、ホイール、タイヤなどを交換しマシンをセッティングした後に、ライダーのヘルメットやレーシングスーツ、ブーツなども自分好みのモディファイを進める中野さん。RIDE4ではマシンやライダーの装備を、多岐に渡りカスタマイズすることができるのもポイントだ。しかもグローバルネットワークに接続することで、自身が作ったバイクやライダーを世界中のRIDE4ユーザーと共有することもできる。
まずはマシンをカワサキ・ZX-10Rで選択し、それからカスタマイズを進める。エンジン、足まわり、チェーンにいたるまで手を加えられるほか、ライダーはヘルメットのデカールなども選択、貼りつける位置の調整まで行うことができる。
バイクとライダーが完成したらいよいよ筑波サーキットへコースイン。
「うおおっ、芝の感じが超リアル! スポンジバリアのヤレ具合まで表現されている!!」と中野さん。RIDEシリーズはその美麗なグラフィックも特徴であり、最新作のRIDE4ではハードのポテンシャルを最大限に活用し、さらに入念な表現がされているのだ。
実車では走り慣れている筑波サーキット コース2000でタイムアタック。コンスタントにタイムを縮めてゆき、最終的には約1分ジャストのタイムをたたき出した。RIDE4は決して簡単なシミュレーターではない。さすがは中野真矢さん!!
シミュレーションゲームというのは、実物の動きや挙動を忠実に再現しており、それをさらにゲームコントローラーで操るため、シビアな操作が難しく、結果的に難易度が高い。それはRIDE4も同じなのだが、今現在ゲームコントローラーで操作するバイクシミュレーターでは、もっとも完成度が高く緻密なコントロールに対応する。ちなみに初めて触れる人は、チュートリアル走行などの段階を踏んで進めなければ、普通に走らせることも困難だろう。
そんなRIDE4で、いきなりコースを走り始めた中野さんはと言えば、多少のミスはするものの、しっかりとレコードラインを探して走ることができ、あっという間に1分切り目前というところのタイムをたたき出した。これには正直驚かされた。さすがは元GPライダーと言うべきだろうか⁉
日本のストリートをイメージしたステージ『KANTO』を走る。RIDE4から導入されたダイナミックウエザーシステムにより、雨天や夜間など、自然環境の変化も楽しむことができる。シールドに当たる雨水がとてもリアルだ。
レジェンドバイクも多数のモデルが用意されており、様々な旧車を走らせることができる。中野さんにはGSX1100Sカタナで、菅生サーキットを走ってもらった。独特なメーター形状もしっかりと再現されている上、走りも実車そのものということ。
「アッ! これ懐かしい!!」と中野さんが目を付けたのは、1994年式のTZR250SP(3XV)。中野さんはバイクレーサー駆け出しの頃、このモデルで4耐に参戦したことがある。サウンドはもちろん、回転の上昇やエンブレの無さなど2ストロークならではのポイントもしっかりと表現できている。
筑波サーキットのタイムアタックを楽しんだ後、色々な車両に乗り換えてみたり、RIDE4から追加された天候や昼夜のシチュエーション変更を行ったり、様々なステージ、バイクを走らせてもらった。
「モデルによっての違いも歴然ですし、サウンドやスピード感もとてもリアルなので没入感が高いです。今回走った筑波や菅生など、サーキットのコースもリアルに再現されているので、僕のチームでもシミュレーターとして実際に導入してみようかと思いました。それにRIDE4は最新モデルから旧車まで、様々なバイクを走らせることができるのでとてもお得ですよね(笑)」と話してくれた中野真矢さん。
世界最高峰で活躍したレーサーからも太鼓判をもらったRIDE4。あなたの家をサーキットにしてくれるスペシャルなシミュレーションゲームなのだ。