東京ゲームショウ2018に『MotoGP18』『RIDE3』が登場
最新ゲームを中野真矢さんが真剣プレイ!!
掲載日/2018年10月05日
取材協力/オーイズミ・アミュージオ
撮影/真弓 悟史  文/野岸泰之  構成/バイクブロス・マガジンズ
アジア最大級のゲームイベント『東京ゲームショウ2018』に、モータースポーツを中心としたゲームタイトルを数多く手掛ける『オーイズミ・アミュージオ』も出展。そこへ元MotoGPライダーであり、モーターサイクルアパレルブランド『56design』をプロデュースする中野真矢さんが登場。『MotoGP18』や『RIDE3』など、バイクを中心とした最新ゲームを楽しんじゃいました。その真剣なはしゃぎっぷりをレポートします。

リアルすぎる操縦感覚に現役時代を思い出す!?

9月20日から23日まで千葉県の幕張メッセで開催された『東京ゲームショウ2018』は、アジア最大級のゲームイベント。今年は過去最大規模の668企業・団体(うち海外330)が出展、来場者はのべ30万人に迫るビッグイベントです。

会場は2階から展示フロアである1階にアプローチする構造。上から会場を見下ろした中野さんは「うわぁ、ディスプレイを目立たせるためなのか会場全体が暗めだけど、きらびやかで豪華なブースが多い! モーターショーやモーターサイクルショーとは全然違う雰囲気なんですね!」と早くも興奮気味。

オーイズミ・アミュージオのブースに到着すると、車のシートとハンドルコントローラーを備えた試遊機がズラリと並んで圧巻です。その様子を見た中野さんは、早くもウズウズしている様子。

こちらは後で体験してもらうとして、まずはバイクゲームの並ぶコーナーへ。最初にプレイしたのは、9月27日に発売されたばかりの『MotoGP18』です。このゲームはドローンや3Dスキャンを使って、コースやマシン、チームやライダーまで2018シーズンのMotoGPをリアルに再現した注目のタイトルです。

「うわ、画面が実況映像みたいにきれいですね。じつはこれの何作か前のMotoGPゲームをプレイしたことがあるんですが、比べるとグラフィックが格段に進化していますね」

美しいグラフィックに驚きつつ、販売元であるオーイズミ・アミュージオのPR担当、佐藤さんから操作方法のレクチャーを受け、コントローラーを握る中野さん。チョイスしたライダーは、今季日本人として唯一、最高峰のMotoGPクラスにフル参戦する中上貴晶選手。マシンはもちろんホンダのRC213Vで、コースはツインリンクもてぎです。

「それ行けっ」「あぁ、惜しい」「よしっ!」など、中野さんは思わず声を出しながら、目をキラキラさせてプレイに熱中しています。一時2位まで順位を上げましたが、何度かクラッシュしてしまい、結果は惜しくも8位。それでもオーイズミ・アミュージオの佐藤さん曰く「初めてのプレイでこの成績はさすがですよ!」とのこと。隣でプレイを見ていても、やはりコースやレーシングマシンの挙動、走らせ方を熟知している人は違う、と感じました。

中野さんに感想を尋ねると「コーナーでのマシンの流れ方など、挙動がリアルですね。1つのコーナーで無理に突っ込むと、そのお釣りがきて次のコーナーやさらにその次が苦しくなって修正をしなきゃならないんですけど、そのあたりも再現されていてすごいです」と興奮気味。

「コース脇の看板などもまるで本物みたいにリアルなので、その世界に入り込んじゃってサーキットを走っているみたいでした。ミスしてヒヤッとする感じまで同じでしたよ。レース後にライダーが悔しがってる姿なんかもリアルで面白いですね。たとえばこのゲームをプレイしてからもてぎの日本GPを見ると、さらに楽しいかも。で、家に帰ってからまたプレイすると3倍楽しめますね」と話してくれました。

市販車での公道バトルに大興奮!?

もう少しトライしたいな、という中野さんでしたが、つづいてはゲーム『RIDE3』に挑戦してもらいます。こちらは2019年春に発売を予定している、最新のライディングシミュレーターゲームです。

ドゥカティのパニガーレV4をはじめとする最新マシンからクラシックモデルまで、市販車を230種類以上収録、さらにサーキットや峠道、市街地など30種のレーストラックを収録しています。もちろん、数多くのパーツを組み合わせて自分好みのカスタムを施すことも可能です。

コントローラーを握った中野さんが選んだのは、イタリアに実在するガルダ湖周辺のワインディングロード。マシンはご自身が乗っているというホンダのCBR1000RRファイヤーブレードSP2です。

スタートから全開で走り出す中野さん、走ったことのないコースですが、アシスト機能で表示される走行ラインを参考にガンガン飛ばして行きます。

「これ面白いですね! ヘッドホンをするとエンジン音や臨場感がものすごいですよ!」

真剣に画面を見つめつつ、かなり嬉しそうにほかのマシンをゴボウ抜きにしています。さすがは元MotoGPライダー。しかも扱い慣れた愛車とあって、ほれぼれするほど速いです……。

「RIDE3もマシンの挙動がとてもリアルですね。しかもグラフィックが非常に綺麗なので、メーター越しに景色を見ていると、まるで自分がその場所で走っているかのような錯覚に陥ってしまいました。スーパースポーツ同士のバトルなんて実際に公道じゃ出来ませんから、とても興奮しますね」と感想を述べてくれました。

その後は「もっとプレイしたいです」ということで、マン島TTのコースやマカオグランプリのコースでさらにプレイ。マカオでは夜間、しかも雨という難しいコンディション設定の中、またもや目を輝かせてゲームに熱中していました。

最後にプレイしたのは、最新の4輪シミュレーターゲーム『アセットコルサ アルティメット・エディション』です。

バケットシートに身を沈め、ハンドルコントローラーでスーパーカーを操る中野さんは、バイクゲームのときよりも真剣な眼差しに見えました。

「レースで走ったことのあるカタロニアサーキットを選びましたが、コーナーでの車体の流れ方や挙動がバイクと違いますね。これもリアルで没入感がハンパないです。ついつい真剣になっちゃいました!」

いろいろなゲームをプレイした感想を中野さんに聞いてみると「ゲームってバイクやクルマに乗ったことがない人でも安全に楽しめるのがいいですよね。プレイしたことをきっかっけに、バイクやモータースポーツに興味を持ってくれる人が増えると素敵だな、と思いました。実際に乗っている人にとっても、天気や季節に関係なく楽しめますし。正直、全部のゲームが欲しくなっちゃいましたよ」と答えてくれました。

ゲームと実車、それぞれの魅力を味わえば、楽しみは2倍にも3倍にもなりますね。そんなことを感じさせてくれた東京ゲームショウでした。