掲載日:2025年01月29日 プロが造るカスタム
取材協力/CUSTOM SHOP ETERNITY
取材・写真・文/ガスグラフィックス
初代TMAX(SG02J)が国内で発売されたのが、2001年8月。この初代をベースに、外装類は大きく変更せず、吸気をキャブレターからインジェクションへ。足回りの強化やメーター類が変更された2代目(SG04J)は、2004年9月に登場した。今回紹介するこのヤマハ・TMAXは、シリーズとして初めて外装類も大きく変更された3代目(SG08J)をベースに作られている。製作は、TMAXのモディファイで世界中から注目を集めるエタニティだ。
今回の車両は、ローダウン、外装類、そして駆動系を変更した、TMAXの世界ではポピュラーな内容となっている。足回りはワンオフ加工と同店オリジナルのリアサスペンションにより、約4センチのローダウンを実現。外装はフロントフェイスを変更し、その他はオリジナルのダクト加工を施すことでスポーティ感を強調。駆動系はTMAXユーザーの多くが求めるマロッシのマルチバリエーターを装備。さらに、細部のパーツにBKRやライテックといった海外パーツを組み合わせつつ、軽快感を高めるためにバーハンドル化。そして、アッシュグレイに全塗装することで、ご覧のスタイルのTMAXを完成させた。
この3代目が国内導入されたのは、2008年7月。すでに16年前の車両なのだが、仕上がったこのTMAXを見ると、そんなに古い車両とは思えない出来栄えに驚く。時代の流行にとらわれない、ノーマルTMAXの不変の美しさ。そして、それを活かしてトータルバランスを意識してまとめたエタニティのセンス。この二つが融合した結果が、こうして表現されているのだ。
フロントフェイスはキックスエクスレイテッド製。特徴的なヘッドライトはBKR製だ。サイドに施されたダクトが、軽快感を強調している。
ノーマルハンドルはカバーが装着されており、どうしても重厚感が漂う。それを、各種パーツを駆使してご覧のバーハンドルに変更。TMAXでスポーティを演出するには、このハンドル回りはしっかりとまとめたいポイントだ。
シートも人気のエタニティオリジナルシートを装着。純正らしさを残しつつ、薄く、かつ滑りにくく機能性も充分に保たれている。リアカウルにもダクト加工を追加している。
マフラーも定番のアクラポビッチを選択。正式な車種対応品のため、リアカウルと並行にカチ上がる一体感がかっこいい。
マスターシリンダーやキャリパーはブレンボを使用。ローターはサンスターと、これもエタニティでは定番のセットアップとなっている。
アンダーカウル部にもダクト加工を追加。ダクトの形状、メッシュ装着など、完成度の美しさはプロショップならでは。
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