掲載日:2021年11月10日 プロが造るカスタム
取材協力/カスタムショップエタニティ 取材・写真・文/ガスグラフィックス
現在、埼玉県草加市にお店を構えるエタニティは、当初は東京都江戸川区でショップをスタートさせた。代表の上田さんは、ビッグスクーターチーム=エタニティのリーダーでもあり、美しいラグジュアリースタイルを強く打ち出したチームとして、ユーザーから羨望の眼差しを集めていた。その結果、ショップ開業後もそのようなシンプル、ラグジュアリーといったキーワードに基づいた車両を多く手掛けてきたが、時折それとは真逆のスタイルを提案し、ユーザーの心を掴んできた実績がある。
この青ラメに輝くグランドマジェスティが正にその一例であり、当時流行っていたグリッタースタイルを追求した車両だ。ハデ系スタイルを意味するグリッターならではのポイントは、サイドカウルとリアスポイラーに尽きる。フロントサイドは、広島県呉市で現在も営業しているコタニモータース製デビル。リアスポイラーは、ビッグスクーターブームの一大ムーブメントを作り上げグリッターの元祖とも言われるベル製バッドボーン。グリッター系2大ブランドのエアロを装着しただけで、インパクトがあるスタイルへと変貌できるのだから、これらのデザインがいかに特徴的か理解できるはず。
他にも所謂カチ上げスタイルで装着したサイレンサー、フロントの足回り右側に装着されたカスタムガレージフリーダム製スピナー、そしてこのラップペイントが施された青ラメの外装。とにかく目立つことを最優先にしたこの潔さこそが、グリッターを楽しむ神髄なのだ。シンプルと対極にあり、最近では見かけることが無くなってしまったこの文化。古き良きと言わず、現在進行形でこれを楽しむユーザーの誕生に期待したい。