掲載日:2021年03月24日 プロが造るカスタム
取材協力/LOTAUS
取材・写真・文/ガスグラフィックス
鈍色に輝くメタリック感。車両全体の低さと足回りの太さ。それらを巧みにまとめあげた超絶センス。埼玉のロータスが作り上げたこのマジェスティCには、ハードカスタム車特有の存在感が満ち溢れている。
良い意味での異様な低さは、同店オリジナルエアロのスーパーローフェイスとフラットシートによるもの。加工装着したGOTTY製4D9用リアカウルとこれらのバランス感も絶妙であり、違和感なくフィッティングさせた技術力と美的感覚は正にプロショップならでは。そして、前後に鎮座する足回りのサイズは、フロントが6J、リアが10J。このサイズ感も全体のバランスを考慮した結果である。マフラーの製作やボディとホイールのカラーチョイスも含めて、それぞれの部位にかなりの労力がかかっており、しかも車両全体のデザインを違和感なくまとめあげるのは至難の技。それをこうしてまざまざと見せつけてくれるロータスがスクーター専門店として存在し続ける理由が、この車両にある。
フロント周り全体のローダウン化を目指して生まれたスーパーローフェイス。シンプルなデザインラインとシャープな目元が特徴。サイドは08フォルツァ用でウインカーを埋め込み加工している。
14インチ10Jを履かせるために選ばれたホイールは、十字デザインで人気のワーク製エキップ。カラーもボディ同系色でまとめたことで、一体感が強調された。GOTTY製リアカウルは太足との相性が非常にいいため、今後も人気が高まりそうな勢いだ。
ビッグスクーターでブームを巻き起こしたホットラップ製マフラー。この車両に合わせてサイレンサーをショート加工化。装着位置も考慮し、エキパイもワンオフで製作されている。なおホットラップのビッグスクーター用マフラーは全てが廃盤となってしまったため、新品在庫を見つけたり程度良好な中古品を見つけた際は、入手することをお薦めする。
FRPローダウンシートもロータスオリジナル品。FRPのままオリジナルペイントを楽しむユーザーも多いが、この車両にはしっかりと表皮を張ったことがポイント。大柄なダイヤカットも美しく、リアカウルとのフィッティングのバランス感も絶妙だ。
こちらも大人気商品である絞りハンドル。シンプルなハンドル周りにするため、M-SOUL製SSリジットマスターを使用。こちらも時代を築いた人気の商品だったが残念ながら廃盤品となっている。
6Jのフロント周りは、ビッグスクーターとは思えない重厚感が漂う。ローターをあえて大径化せず、キャリパーとフロントフォークボトムケースをブラックアウト化し目立たなくしたことで、太さが強調されている。さりげなくグリーンLEDが施されているのもポイント。
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