掲載日:2019年12月04日 プロが造るカスタム
取材協力/トップモスト
取材・写真・文/ガスグラフィックス
フレーム加工を伴うカスタムなのだから本来はハードスタイルに分類するべきだが、流麗なデザインのエアロや、定番のワイヤーホイール装着、タイヤひとつ分だけを伸ばしたロングホイールベースなどは、ハードスタイルの中でも割とシンプルな傾向に分けられる。
このスタイルが流行してからすでに10年以上が経過。もちろん、その当時はハードの究極系として認知されたが、時が経てば様々な手法や表現によりジャンルは刷新されていく。だからこそ今の時代は、シンプルという表現がしっくりくるのかもしれない。
製作は埼玉県草加市にあるトップモスト。この車両に装着されたフロントフェイス、サイドエアロ、リアスポイラーなども同社製品で、一般的に入手可能なパーツだ。このような市販パーツを、大がかりなワンオフ加工をすることなく、ほぼそのまま装着していることも、この車両がシンプルに見える一因。唯一、派手に見えるポイントはミューラルペイントだが、こちらもメインカラーの濃いブルーと相まって、派手には思えない仕上がりとなっているのも必見。
シンプル系はいつの時代も求められる定番スタイルであるだけに、バランス感覚が求められるのは間違いない。しかし、秀逸なバランスが完成できれば、いつまでも記憶に残る車両として、ファンの間で語り継がれていくものだ。
ワイヤーホイールと組み合わされたウェーブディスクローターとブレンボキャリパー。ホイールの右側でワイヤーホイールの美しさを、左側では機能性を集約させている。ブラックアウト化されたフロントフォークアウターとキャリパーサポートが、いい意味で存在感を打ち消した。
フラットシートから流れるようにデザインされたリアスポイラーは、トップモストの人気商品SUGASHINローウィング。発売から10年以上が経過しているが、マジェスティ乗りには今でも注目され続け、定番アイテム化している。
セパレートハンドルはPCX用を流用して装着した。バーハンドルよりもスポーティなルックスとなるセパハンも、ハードスタイルの定番手法となっている。ミラー、グリップや各ボルトも含めて、統一感をブラッシュアップするにも最善の技なのだ。
彫りが深く、シャープなアイラインが特徴のSYUフェイスもトップモストのオリジナル製品。この目つきと横からみたスマートなラインに、マジェ乗りは心を奪われるのだ。ヘッドライトはプロジェクター化し、光量もカバーしている。
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