掲載日:2018年08月15日 プロが造るカスタム
取材協力/バイクショップ導楽(TEL 099-204-7744)
取材・写真・文/ガスグラフィックス
今まで紹介してきた車両は、カスタムと日常的な使用を両立させたスタイルばかりだったが、今回のグランドマジェスティは、公道走行を一切しない完全にショーカーとして割り切ったフルカスタム仕様となる。
では、その日常的に使われる車両と、ショーカーでは何が異なるのか。それは、保安部品の有無にある。ヘッドライト、ウインカー、テールライト、ミラーといった装備は、公道走行において無くてはならないもの。しかし、カスタムを極めていくと、それらの保安部品があることで、ビジュアル的なデメリットとなることも多い。
その結果、日常使いをするユーザー達は、カッコよさと実用性の両立を叶え、仕上げてくれるショップと共に常日頃から頭を悩ませているわけだ。ビッグスクーターのカスタムでワンオフ加工によるヘッドライト、ウインカー、テールランプといった内容が多いのは、そのような理由によるところが大きい。
このグランドマジェスティは、正にそういった煩わしい要素を取り払い、完全にショーカーとしてのスタイルに仕上げたとても貴重な1台である。保安部品を無くし、それらの部分をスムージングしたり、あるいは新たに造形。その結果、特にフロント回りは車種不明のいい意味での無国籍感が醸し出されている。
リア部分は、縦横のボリューム感が薄いマジェスティらしさはそのままに、スポイラーと一体化することで不要なラインを省いた、限りなくシンプルなスタイルを獲得。こうして完成した存在感は、やはり公道仕様とは異なる、独特のオーラを醸し出していることは、誰もが感じるはずだ。
最近では、ビッグスクーターが参加できるショーイベントが少なくなったため、ここまで割り切ったスタイルに挑戦するユーザーが減ってしまっているが、“カスタムを楽しむ”ことの究極が、このショーカー仕様であることを覚えておいてほしい。
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