掲載日:2018年07月18日 プロが造るカスタム
取材協力/カスタムショップエタニティ
取材・写真・文/ガスグラフィックス
自分だけのスタイルを求めるために、多くのスクーターユーザーはハードカスタムに興じる。当初は、ローダウンやマフラーやショートスクリーンへの交換といったライトなカスタムだったものが、ペイントなどで大きく外装をイメージチェンジするようになり、そしてさらに、フレーム加工を施してのロングホイールベース化やエンジンスワップ、そして今では4輪用ホイール装着といったハードカスタムへと時流が移ってきた。
しかし、どんなカスタムの方向性であっても、必ずや支持されるスタイルがある。それが、“シンプル”と言われるものだ。
では、何をもって“シンプル”と呼ぶのかには、人それぞれ解釈の違いがある。しかし一般的には、外装カラーは1色にまとめ、エアロ装着やフレーム加工が施してあっても、ベース車両が持つ素材感を損なわない程度のカスタム内容であれば、誰もが納得する“シンプル”な車両であると認められるはずだ。
このグランドマジェスティがまさにその好例だ。エンジンスワップによる4輪ホイール化やメーター移植など、随所にハードカスタムは施されているが、「トータルバランスの良さを目指しました」という、作り手であるエタニティの意思が、結果的には“シンプル”なスタイルへとまとめられているのである。
グランドマジェスティらしい高低差の低いフロントフェイス部分や、ノーマルのデザインが優れているリアテールランプ周り。さらには、ノーマルデザインを踏襲した同店オリジナルシートの装着など。こういったひとつひとつの要素のおかげで、グランドマジェスティらしさがそのまま強調され、コンセプト通りトータルバランスに優れた“シンプル”な車両が完成したのだ。
言葉では簡単に聞こえるかもしれないが、実際にこのスタイルを作り出そうとすると、作り手のセンスが大きく問われるのは間違いない。それゆえに、製作を担当してもらうショップ選びこそ重要なのだ。
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