掲載日:2018年04月18日 プロが造るカスタム
取材協力/オルタネイティブ
取材・写真・文/ガスグラフィックス
古くから、“ラグジュアリー”と呼ばれるカスタムスタイルがある。外装色はブラック、またはホワイトの単色で、エアロパーツは限りなくシンプルなデザインをセレクトする。ハンドルや、ホイールの各部に品質の高いメッキ加工を施して高級感を高め、カスタムイメージと同様にジェントルなライディングを楽しむものだ。
オルタネイティブが製作した黒いマジェスティCは、正にこの“ラグジュアリー”の王道を行くスタイルだ。
ほどよく延長されたホイールベースは、埼玉県にあるエタニティによるもの。フロント、サイド、リアスポイラーと、エアロも存在感も主張し過ぎないデザインをチョイス。そしてシートはヤマハの純正オプションパーツであるワイズギア製を選び、バランスの良い車両に仕上がっている。
ラグジュアリースタイルでまとめ上げられた車両の中で、ひと際目を引くのが2本出しマフラーだ。突き出し角度やチタングラデーションの色合いなど、“ラグジュアリー”路線とは真逆を行くかのようなこの製品は、ビッグスクーターカスタムが流行しだした頃に人気アイテムだったカスタムパーツフタイ製のフィアーレスマフラーである。
今のシンプルな方向性のカスタムが好まれる以前は、エアロをはじめとした各パーツは派手なものが主流になっていた。このマフラーは正にその時代に生まれ浸透していったもので、現在では手に入りにくい貴重なパーツをシンプルスタイルの車両に惜しげもなく投入した心意気は、様々なカスタムスクーターの販売を手掛けるオルタネイティブだからできること。
また、様々なカスタムスタイルや方向性が時代の変化と共に変わって行く中で、 オルタネイティブが行ったような過去に流行したパーツを今あえて選びカスタムに組み込むのは、現代のカスタムスタイルのひとつとして定着しつつある。
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