掲載日:2017年12月13日 プロが造るカスタム
取材協力/カスタムショップエタニティ
取材・写真・文/ガスグラフィックス
スタンダードなロー&ロングスタイルで美しくまとめられたこちらのベース車両はヤマハのグランドマジェスティ。ビッグスクーターブームの火付け役となったマジェスティCの後継という形で2006年に発売された車両で、欧州でも発売するために400ccクラスを前提にした設計や、高速クルージングを快適に楽しむために採用されたアルミダイキャストフレームなど、車両の性能は先代モデルを遥かに上回っていた。
残念なことに、加工しにくいアルミフレームや、ビジュアル的にも圧倒的なマジェC人気に押されてしまい、国内での販売は不評のまま短命に終わったモデルだが、その素性の良さを理解しているショップ&オーナーが少なからずいたため、過去にも少数ながら記憶に残る車両が存在しているのがこのグランドマジェスティの特徴だ。
この車両のポイントは、ハンドル周り、ホイール、そしてエンジンなど、あらゆる部分を徹底的にメッキ加工していることだ。ビッグスクーターのカスタムが流行り始めた頃、誰もがピカピカに輝くメッキパーツに憧れていた。当時は高品質なボルトオンパーツが各パーツメーカーから発売されていたため、メッキ化は簡単な時代だったのも事実。美しく車両を仕上げるためのマストアイテムであり、それは今の時代でも、間違いなく定番カスタムのひとつであると再認識させてくれるものだ。
美しいキャンディレッドのボディと共に、各部に輝くメッキパーツ。4輪ホイールを入れず、ロングホイール加工で留めたこのスタイルに、古き良きカスタムスピリッツを感じるのである。
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