掲載日:2014年08月19日 長期インプレ › スズキ バーグマン200
文・写真/櫻井 伸樹 取材協力/スズキ株式会社
3ヵ月オーナー体験レポートでその魅力を余すことなくお伝えするこの企画。バーグマンとの付き合いは、すでに2カ月が経過し、走行距離も約2500kmを越えた。今回は200ccという排気量では少し不安要素を感じる高速道路での走行フィールをご紹介したい。
これまで、バーグマン200の市街地での走行感やそこで見えてきた長所と短所をお伝えしてきたが、このバーグマン200を購入しようと考えるユーザーにとっては、高速道路走行も大いに気になる部分ではないだろうか。筆者は八王子の自宅から東京都心まで毎日のように走る生活なので、高速道路を使用することが日常だ。多い時で週5日、少なくても週3回は高速を使う。つまりバーグマン200ではもうすでに30回以上は高速を走っている計算だ。
まずバーグマン200で高速を走って感じることは「思った以上に安定している」ということ。エンジンが高回転型なので、高速域での連続走行はピーキーな印象で乗りにくさを覚えるのではないかと危惧していたが、実際に走ってみるとエンジンは意外に落ち着いている。90km/hで6500rpm、100km/hで7000rpmほどなので、レッドゾーンの9500rpmまではまだ2500rpmも余裕があるのだ。だから法定速度で走っているぶんにはまったく問題ないのだ。
続いて、ウインドプロテクションについてだが、こちらも良好。バーグマン200のシールドは250クラスのロングスクリーンに比べれば短く、PCXなどよりは圧倒的に大きなミドルサイズを採用している。大きなシールドは防風効果が高いかわりに視界を邪魔することもあるが、バーグマン200のシールドはまったく視界を遮らないのが魅力。同時にこの絶妙な長さは、防風性もやや低いと思っていたが、これが高速道路では充分過ぎる効果を発揮したので嬉しい誤算。少し伏せれば250クラスと同じぐらいの防風効果があるのを実感しているので、長距離を走る際はかなりの疲労軽減が期待できる。
バーグマン200のウインドプロテクションの高さは高速走行において充分にわかったが、じつはこれ、雨天でも大きな効果があった。雨天の高速道路を走った場合、このスクリーンやカウルのおかげで上半身はビショビショになるほどではない。これが下半身になると、そんなに濡れていないことに気づく。特に足を前に投げ出してステップボードに置いておけば、膝から下はほとんど濡れないのだ。つまり靴があまり濡れないということだ。これはツーリングや通勤に関わらず、大きなアドバンテージとなるだろう。
高速走行時のメーター。高回転型エンジンながらも100km/h周辺ではまだまだ余裕。追い越し加速も問題なし。
PCXやマジェスティSに比べると圧倒的なボリュームを持つテール周り。不格好と捉える見方もあるが、その分、後続車へのアピールは大きく特に高速道路や夜間の安全性は高い。シート下の容量も確保しているから筆者的にはまったく問題なし。
乗車姿勢ではまったく気にならない位置にありながら、防風効果の高い絶妙な高さのスクリーン。こうしてデザインを見るとただの長方形の板に見えて味気ない感じがしてしまう。それが少し残念なポイントだ。
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