第2回 もしも…スズキ バーグマン200に乗れたなら?【市街地走行編】

掲載日:2014年08月01日 長期インプレスズキ バーグマン200    

文・写真/櫻井 伸樹  取材協力/スズキ株式会社

スズキ バーグマン200の画像

3ヵ月オーナー体験レポートでその魅力を余すことなくお伝えするこの企画。バーグマンとの付き合いは、すでに1カ月半が経過し、走行距離も約1800kmに到達。もはや車両の性格やクセはすっかりと把握し、存分にバーグマンライフを満喫している。今回は市街地走行の感想と見えてきたウィークポイントをご紹介。

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フルサイズスクーターでは躊躇する幅でも
バーグマンなら余裕ですり抜け

筆者は東京郊外の自宅と都心を往復することが多く、毎日のように高速と混雑した市街地を走っている。そんな使用状況でこのバーグマンに感じる大きな魅力は「ちょうどいいボディサイズ」と「高回転型エンジンの加速の良さ」だ。

渋滞の激しい都市部では250のフルサイズボディのスクーターよりもPCXやシグナス、アドレスといった原付2種のほうがスリムでコンパクトなため、圧倒的に扱いやすい。しかしそれらは高速に乗れず、荷物の収容量も少なめで、加速性能においては250スクーターのほうが有利。そんな一長一短な状況において、このバーグマンは原2並みのすり抜け性能を持ち、250を凌ぐほどの加速性や収納性を持つため、まさに「おいしいとこどり」のバイクなのである。

甲州街道、川越街道、国道246号など都心へとアクセスする幹線道路では、日々、スクーターによる熱い通勤バトルが繰り広げられているが、そんな中でもバーグマンの性能は他を圧倒する強烈なものである。

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排気量200ccながら
充分な加速性能を発揮するエンジン

バーグマン200は軽量でコンパクトな200cc水冷4サイクルSOHC4バルブ単気筒エンジンを搭載。停車状態からアクセルを開けると約6500rpmまで回転が上がり、強烈な加速の元、車体をグイグイと押し出す。レッドゾーンの9500rpm付近までストレスなく気持ちよく回っていく感覚は非常に爽快で、この加速感は信号待ちからのダッシュにおいて250にもまったくひけを取らない。逆に低速域のトルクは薄くトロトロと走るにはあまり向かないの実状だ。

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あるはずのものがない?

バーグマンと付き合っていく中でウィークポイントもいくつか見えてきた。まず乗り始めて一番最初に不満に思った点はパーキングブレーキの未装備だ。これまで250スクーターを3台乗り継いできた筆者にとってこれはつらい。坂道などに駐車する場合はサイドスタンドでは不安定なのでセンタースタンドを使わなくてはいけないのだ。また、坂の信号待ちでは終始ブレーキを握っている必要がある。ブレーキを握った状態で止められるオプションの開発を願うばかりだ。

スズキ バーグマン200のチェックポイント!

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バーグマン200のヘッドライトはハイ、ローともに55Wの独立2灯型マルチリフレクターヘッドライトを採用。夜間走行において充分な明るさだが、筆者としてはせっかくの左右対称デザインであれば、ハイローともに両側点灯にしてほしかった。

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フロントコンソールボックスは約6Lの容量を持つので、レインウエアの収納に最適なのだが、左奥に電源を取れるアクセサリーソケットがあるので、線をつないでいる場合は、あまりぎゅうぎゅう入れることはできないだろう。

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シート下にあるトランクスペースは41Lの大容量で非常に便利。しかし樹脂むき出しのためクッション性は期待できない。カーペット状の薄い内装を装備して欲しかった。

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メーター左側にも小物入れがあるかと思いきや、ここはラジエーターのメンテナンススロット。手が届きやすい部分だけに少し残念。

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