掲載日:2018年02月15日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 撮影/山家 健一
F.I.式の水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ、排気量155ccエンジンと、CVT(自動無段階変速機構)や自動遠心クラッチなどの駆動系が一体となったスイングユニット方式を採用。「i-get」のロゴが誇らしげだ。
ベスパ独特の片持ちリンクアーム式フロントフォークは創業以来の航空機製造技術を応用したもので、素早いタイヤ交換が可能。前後12インチホイールには共にφ220mmディスクブレーキとABSを採用するなど、制動力も万全。
フロントカウル左右のウインカーを兼ねたポジションランプにはLEDを採用。さり気ないデザインの中にも美しさへのこだわりが見える。
大きな角形テールランプが印象的なリアビュー。ボリューム感のあるボディ一体型リアカウルの左右には、フロント同様ビルトインタイプのウインカーを装備。豊かなヒップラインがセクシーだ。
コンパクトに収められたマフラーまわり。新型エンジンとともに燃費と静寂性も向上。クロームメッキのサイレンサーガードはデザインが一新されている。
レッグシールドに内蔵されたグローブボックスの容量は少なめ。ヒューズボックスの左下にはUSBポートが見える。走行中にスマホの充電ができるなど重宝するはずだ。右上のグリッドには純正工具が収まる。
人間工学的にデザインされたシートはクッションにもコシがあってスポーティな乗り心地。ホールド性に優れ、タンデムでも十分ゆとりのあるスペースを確保している。
電子ロックで解除できるシート下スペース。半キャップタイプのヘルメットが1個収納できて、さらにスペースに余裕あり。右後部には給油口が見える。優雅な曲線を描くグラブバーがまたオシャレ。
シート下スペースのトレーは簡単に取り外すことができる。ユニットスイング部分に容易にアクセスできるなど、整備性の良さはベスパならではの特長だ。ボディを形作る外装そのものが強度部材にもなっているモノコック構造がよく分かる。
エンジンの水冷化により、ボディ右下に新たにラジエターが装備された。コンパクトなデザインなので言われないと気付かないかも。
格納式のタンデム用リアステップはアルミ製。剛性感のある作りやカチッとしたアクションにも航空機デザインの片鱗が見られる。
シンプルでエレガントなメーターまわり。アナログ式速度メーターの下にはマルチファンクション液晶パネルを採用。オドメーター、ガソリン残量、トリップ、時計などを表示する。
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