
掲載日:2017年08月19日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/野岸"ねぎ"泰之
曲線を多用した前モデルの「レーシング」から、より直線が強調された「レーシングS」へと進化したボディは、すでに販売されているレーシングS125とほぼ同様のものだ。無意識に着座すると上半身がやや直立したポジションとなるが、この車体はシートやフットボード上の自由度が高く、着座位置や足の置き場を変えることで、クルージングからスポーツ走行まで、状況に応じた好みのポジションを見つけることができるのが特徴だ。もちろんライダーの体格が大きく影響するが、ライディングポジションの自由度が高いというのはスクーターモデルの大きな特徴であり、それを能動的に捉えた車体デザインを採用したのが、このキムコのレーシングSシリーズといえるだろう。
そんなポジション自由度の高いシート下には、フルフェイスヘルメット1個プラスアルファの収納スペースも用意されている。また、キーシリンダー横にはUSB充電ポートを標準装備するなど、ユーティリティ面も125と変わりはない。しかし細かく見ていくと、タンデムステップがアルミ製のステーを使用した別体式になっていたり、サイドカウルがエッジの効いたデザインに変更されるなど、125よりもさらにレーシーな印象を受けた。
レーシーなイメージを引き継ぎつつ、一方で、このモデルにはキムコ独自のシステム「Noodoe(ヌードー)」テクノロジーも装備されている。これは専用アプリを通じて車両をネットワークに接続することができるもので、レーシングS125ではオプション装備扱い(2017年現在)だったが、このレーシングS150では標準装備となった。
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