

掲載日:2009年11月26日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
つい屋根があることに注目してしまうが、積載性の方も驚くべき実力を持っている。AD200の車体と一体となっているリア収納だが、なんと驚きの90リットルという大容量を確保。メーカー発表によると最大でヘルメットが4個入るとのことだが、実際XLサイズのフルフェイスを入れても余裕どころか空きスペースの方が圧倒的に広い。屋根を仕舞った状態でも60リットルとなっており、不便を感じることはまず無いだろう。さらにはシート下にジェットヘルメット収納スペース、フロントコンパートメントにもポケットが備わっており、合計の収納スペースは100リットルになりそうなほど。市場で流通しているトップケースが最大で50リットル強、大きいと言われるビッグスクーターでも63リットルということを考えれば、最大級サイズと言っても過言ではないだろう。
快適性という面でも、AD200は魅力あるモデルだ。特にパッセンジャーのことを考えたタンデムシートは身体をゆったりと預けられる作りになっており、飛ばさなければタンデムグリップが必要無いほどホールド感がある。車体全長は一般的なスクーター並みだが、後席の心地よさはトップクラスと言いたくなるほどだ。また、オーディオ搭載を前提としている設計も心憎い。高価なバイク専用オーディオを使用しなくとも、クルマ用の1DINオーディオと10cmスピーカーを流用できるようになっているだけでなく電源ソケットも標準装備されており、配線知識さえあればローコストで高品位なシステムを組み込むことも可能。ライダーを保護する屋根と、バイクとは思えないような高い積載性能、そして快適性を重視した装備の数々。AD200は日々の移動をより良くする便利な乗り物として、完成の域に達していると言えるのではないだろうか。
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