掲載日:2009年02月26日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
「ビッグスクーター」にカテゴライズされているスカイウェイブ650LXだが、個人的な印象ではそんな枠を越えてしまったバイクに思えた。特に高速道路でのクルージング能力はツアラーと比較しても遜色なく、積載性なども考えるとこちらに軍配が上がる場合もある。動力性能も高く、軽くスロットルを開けていくだけで、簡単に法定速度に達してしまうほど。タンデムライダーと同乗した状態でもストレスなく走れるだけのパフォーマンスは、他のビッグスクーターにはないものだ。250ccクラスはともかく、大型バイクになるとどうしてもスポーツバイクに注目が集まるが、スカイウェイブ650LXの実力も忘れてはいけない。スクーターであるという既成概念を取り払えば、快適で扱いやすいツーリングバイクとしてアピールできるだけのパフォーマンスを秘めている。オートマチックミッションを搭載したバイクが増えている今、一度色眼鏡をはずしてスカイウェイブ650LXを体験して欲しい。「ラグジュアリーなコンフォートツアラー」こそ、このバイクの本当の姿だと感じてもらえるはずだ。