スズキ スカイウェイブ650LX
スズキ スカイウェイブ650LX

スズキ スカイウェイブ650LX – 至れり尽くせりの充実装備

掲載日:2009年02月26日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

国産ビッグスクーター最大排気量を誇る
グランドツーリング・スクーター

1990年代半ばから流行がはじまったビッグスクーターは、今や国内市場の販売台数において大きな割合を占めるようになっている。当初はスクーターならではの利便性に着目され、その後カスタムのベース車両として人気が高まっていたが、排気量が拡大されるにつれて、オートマチックミッションと余裕ある積載能力を活かしたツーリングバイクとしての需要が高まっており、海外メーカーからも大排気量スクーターのリリースが続いている。今回インプレッションする「スカイウェイブ650LX」は、国内メーカーが発売しているビッグスクーターとしては最大の排気量かつ最大サイズとなる1台。大型自動二輪のAT教習に導入されており、教習中に見たことがあるというライダーも多いだろう。ただ、現在オートマチックミッションを搭載した国内向け大型バイクは3種類しかなく、公道においてあまり身近に感じない。かく言う筆者自身も「大排気量スクーターの実力」を計りかねているのが本当のところだ。試乗インプレッションを通して、スズキのフラッグシップ・スクーターであるスカイウェイブ650LXの真価を探求してみよう。

スズキ スカイウェイブ650LXの特徴

スズキ スカイウェイブ650LXの画像

至れり尽くせりの充実装備
ラグジュアリーな快適空間が魅力

スカイウェイブ650LXで最も注目したいポイントは、他のバイクではあまり見られない数々の快適装備だ。初代モデルから多様な装備を与えられていたが、上級仕様である「LX」でさらにグレードアップ。今回インプレッションしたモデルでは、冬のライディングを快適にする5段階調整のグリップヒーターとタンデムシートも暖めるシートヒーターを標準装備。走行状況にあわせてスイッチ1つで調整できる電動スクリーンを採用したほか、高級セダンをほうふつさせる電動格納ミラー、強力に盗難を防止するイモビライザー、ゆとりあるタンデムを演出する大型バックレストがおごられている。ビッグスクーターの魅力とも言える収納も豊富で、フロントには3つの多目的コンパートメントを備えるほか、フルフェイスヘルメットを2個収納しても余裕がある広大な収納スペースをシート下に確保している。また、フロントコンパートメントにはDC12Vのアクセサリーソケットを備えるなど、まさに至れり尽くせりの充実装備と言えるだろう。

そして、この快適空間を走らせるエンジンもぜいたくな作りだ。638cc水冷DOHC4バルブ並列2気筒エンジンは、電子制御式フューエルインジェクションと6段変速マニュアルモード付の電子制御式CVTを採用。厳しい2輪排出ガス規制をパスしながらも最高出力37kW/7000rpm、最大トルク60N・m/5000rpmを発生し、ストレスない走行性能を実現。エンジンにはアイドルスピードコントロール機構を搭載しているため、冷間時の始動性が良いのも特徴だ。さらに、前後ブレーキには電子制御式ABSを採用しており、安心してブレーキを扱えるように配慮されている。装備から性能まで、これほど「ラグジュアリー」という言葉が似合うビッグスクーターはない。オートマチックミッションを搭載した国産バイクの中で、スカイウェイブ650LXは間違いなく最も「ぜいたく」な1台だ。

スズキ スカイウェイブ650LXの試乗インプレッションは次ページにて

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